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【実況!決算説明会】スパークス・グループ<8739>---2020年3月期第3四半期決算

2020/2/14 15:45 FISCO
*15:45JST 【実況!決算説明会】スパークス・グループ<8739>---2020年3月期第3四半期決算 このコンテンツは、スパークス・グループ<8739>の2020年3月期第3四半期決算説明会の音声を文字に起こしたものです。なお、実際の説明会で使用された資料は、同社のウェブサイトをご覧下さい。 ----- 【2019年度第3四半期の業績について】 スパークス・グループの2019年度第3四半期決算は、 営業利益は前年同期に比べ21.9%の増益となり、 事業の持続的かつ安定的な収益基盤となる収益力を示す基礎収益も、 6.7%の増益となりました。 増益の最大の要因は、 成功報酬が前年同期に比べ増加したことに加え、 残高報酬が増加していることです。 日本の公募投信や未来創生ファンドなど、 グループ平均報酬料率よりも、料率の高いファンドの運用資産残高が、前期から増加したことにより、 手数料控除後の残高報酬が、前年同期61億2百万円から66億86百万円に増加し、基礎収益、営業利益ともに増益となりました。 スパークスは、 投資哲学を共有しつつ、 日本株、アジア株といった上場株式への投資から、 再生可能エネルギー、未公開株式、へと投資対象を多角化させながら、 上場株式市場のボラティリティの影響をうけにくい事業ポートフォリオの構築を進めてきております。 この結果、 株式市場の低調な状況がたとえ長期化したとしても、 グループ全体の業績に対する影響は過去に比べて相対的に小さくなっており、 安定的に基礎収益を計上できる基盤が、より強化されています。 【日本株式投資戦略について】 モーニングスター社“Fund of the Year 2019”のオルタナティブ型 部門 最優秀ファンドに、「スパークス・日本株・ロング・ショート・ファンド/ベスト・アルファ」が選出されました。毎年スパークスのファンドは表彰されているのですが、日本株を中心とする上場株式ファンドの運用資産残高がそれほど伸びていないことは重要な課題と思っています。運用力の質・リターンの高さは高く評価されているものの、投資家の皆様にそのことが十分に伝えきれていないことを真摯に受け止め今後は丁寧にもっと広く思いを込めて説明しご理解を得ていきたいと思います。 現在、弊社の代表的な戦略であるロングショートのファンドについて、これまでの長期的、安定的なパフォーマンスを評価いただき、大手証券会社と協働することで、弊社の特徴的なオルタナティブ運用の投資信託の残高の拡大を目指し準備しています。 グローバル市場のなかで日本株の価格が長期にわたり低迷したことにより、企業の実態価値と株価との間に大きなギャップができております。今後、日本株に対する世界の投資家の関心が向けられるであろうことを強く感じております。実際に世界の主要な機関投資家、年金からの問い合わせも増えてきています。この機会をしっかりととらえて、日本株運用を代表する投資運用会社であるという自覚を持って、今後の成長につなげていきたいと思います。 【アジア株式投資戦略について】 昨年12月に、欧州の大手公的機関投資家から、韓国中小型株を対象とした投資資金3億ドル、日本円にして約330億円の運用を受託しました。 これは、日本・韓国・香港の運用拠点が、スパークスの投資インテリジェンスを共有することを継続的に積み上げてきた成果であります。スパークスの投資哲学が韓国株において、世界一流の投資家に評価されたことは私として大変嬉しいことで韓国の運用調査のメンバーのみならずグループ社員一同その評価に対し喜ばしく誇らしく思っています。 今後も、韓国・香港の拠点におけるリサーチ力及びスパークスの投資哲学と運用力を国内外の機関投資家、投資信託に向けてしっかりと発信してまいります。昨年10月には大和証券様にアジア・日本株を投資対象とする投資信託の販売を受託していただいております。販売を担っていただく支店の担当者様と一緒にアジア株投信を代表するファンドに育て、アジアビジネスを大きく拡大していきたいと思います。 【再生可能エネルギー発電施設への投資について】 東京都が創設を目指す「東京版ESGファンド」の運営事業者に 投資運用会社として唯一選定され、 現在ファンドの設立準備を進めております。 東京都と一緒に世界の大きな潮流であるESGをテーマにファンドの運用をさせていただくことは大変名誉なことであり、大きな意義を感じております。 先日スパークスは、気候変動に関わる世界的な組織であるTCFDが公表した気候変動に関する提言に賛意を表明いたしました。 気候変動による地球環境への影響が顕在化し、世界中に危機意識が広がっている中で、 TCFD提言は、顧客資産を預かる投資会社として、スパークスが地球環境の持続可能性を高めるために取るべき行動を具体的に提示していると考えています。 投資を通じ、地球環境と人間が共生できる社会の実現に積極的に関わることで、「世界をもっと豊かに、健康に、そして幸せにする」というスパークスのミッションの実現を目指します。 欧州などを中心に、いわゆるESG投資への要請が高まっております。 このような世界の投資家の要請にしっかりと応えながら、今後もさらに運用力の強化を目指し、結果として運用資産残高を確実に積み上げていくことに結び付けていきたいと思います。 【未公開株式への投資について】 一昨年来上場した、株式会社PKSHA Technology、Sansan株式会社などに続き、未来創生1号ファンドから投資しているフリー株式会社と株式会社メドレーが、 昨年12月に、それぞれ東証マザーズ市場に上場しました。 今後も未来創生ファンドの投資先が、 新規上場や、大手企業により買収されるケースが出てくるものと思っております。 当社業績へのインパクトとしては、 将来的に、投資元本の回収を終えた後、成功報酬を計上できることを期待しております。ここまでまだ投資期間が約4年と短いこともありパフォーマンスについての詳細を申し上げることはできませんが、ここまでの期間大変高い投資の成果を上げているというご評価をいただいております。成功報酬を計上できる時期と金額についてはここで確実にお伝えすることはできないのですが、私達の収益を下支えする大きな力になるということを今後期待しております。 【株主還元について】 引き続き財務状況が安定していること、 また、今期以降も基礎収益を継続的・安定的に増加させることができると確信し、必ずそうしたいと社員一同全力で頑張っております。 期末配当につきましては、今期は前期の普通配当7円に2円を加えた、 1株あたり9円の配当を実施いたしたいと存じます。 昨年は30周年の節目を迎え、東証1部への市場替えも果たしました。 確実に前進しており、業容が強くなっていることを確信しています。そのことについて株主の皆様に十分お伝えできていないのではないかという思いもあり、大変不甲斐なく思っております。令和2年、私ども31年目の年に入るに当たって、もう一度初心に帰って、スパークスは成長企業であるということを株主の皆様に確信していただけるように一生懸命、役職員一同、私も先頭を切って全力で頑張っていきたいと思います。皆様よろしくお願い申し上げます。 《ST》
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時価総額 59,813百万円
独立系投信投資顧問会社。投資運用業務や投資信託委託業務、投資助言業務などを行う。運用資産は日本株比率が高い。運用資産残高は1兆9000億円超。再生可能エネルギー発電事業へのファンドによる投資推進図る。 記:2024/08/01