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カドカワ Research Memo(4):Webサービス事業、映像・ゲーム事業が大幅増益に
2020/1/6 15:34
FISCO
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*15:34JST カドカワ Research Memo(4):Webサービス事業、映像・ゲーム事業が大幅増益に ■KADOKAWA<
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>の業績動向 2. 事業セグメント別動向 (1) 出版事業 出版事業の売上高は前年同期比2.0%増の56,204百万円、営業利益は同10.1%増の3,308百万円となった。電子書籍・電子雑誌の販売が好調に推移したことが主因だ。市場動向を徹底注視した販売施策が奏効しており、同事業セグメントに占める売上構成比も前年同期の2割強から3割弱まで上昇した。 書籍事業では、コミックスで「ダンジョン飯」、ライトノベルで「魔法科高校の劣等生」、一般文庫で「天気の子」、一般書で「世界一美味しい手抜きごはん 最速!やる気のいらない100レシピ」等の販売が好調に推移した。また、雑誌事業については、Webメディアへの移行等ビジネスモデルの転換が順調に進んでおり、返品率の改善やWebメディアの広告収入が増加している。 (2) 映像・ゲーム事業 映像・ゲーム事業の売上高は前年同期比0.8%減の23,620百万円、営業利益は同44.1%増の3,648百万円となった。MAGES.の売却による影響を除けば実質増収だったと見られる。映像事業は北米・中国を中心としてアニメ「オーバーロード3」「異世界チート魔術師」「盾の勇者の成り上がり」等の海外権利許諾が好調に推移した。一方、ゲーム事業は2019年3月22日に世界同時発売となった「SEKIRO」が9月までに累計出荷本数400万本を超える大ヒット(発売後10日間で200万本)となり、収益に大きく貢献した。 (3) Webサービス事業 Webサービス事業の売上高は前年同期比4.8%減の13,159百万円、営業利益は1,591百万円(前年同期は100百万円の損失)と2年ぶりに黒字転換した。主力の動画サービスは「ニコニコプレミアム会員」が、2019年9月末に171万人(6月末175万人)と減少が続いたものの、前四半期比での減少幅は緩やかながら縮小傾向となってきている。一方、「ニコニコチャンネル」の有料会員数は108万人(6月末101万人)と着実に増加している。 ライブ事業では2019年4月に開催した「ニコニコ超会議2019」が過去最高の来場者数を記録するとともに、コストコントロールにより損失額も縮小している。また、2019年8月から9月にかけて開催した世界最大のアニソンライブ「Animero Summer Libe 2019-STORY-」は3日間で8.4万人を集め、収益貢献した。 利益面では前期からドワンゴで取り組んできた事業構造改革によるコスト削減効果等が増益の主たる要因となっており、外注費や通信費、減価償却費等が減少している。 (4) その他事業 その他事業の売上高は前年同期比15.8%減の9,489百万円、営業損失は1,167百万円(前年同期は999百万円の損失)となった。スクール運営を行う(株)バンタンの収益貢献により、教育事業は引き続き好調に推移したものの、前年第1四半期に販売されたアイドルCDの反動減によるMD事業の売上高減少と、MAGES.の売却が主な減収要因となっている。また、利益面ではインバウンド事業で将来の成長に向けた投資を継続していることもマイナス要因となっている。 なお、学校法人角川ドワンゴ学園の「N高等学校」の生徒数は2019年9月時点で約1.1万人(2018年4月で約7千人)と急拡大している。在校生であるフィギュアスケート選手の紀平梨花(きひらりか)選手の活躍により、時間の束縛なく学べる通信制高校のメリットが改めて認知され、保護者の理解度も深まり、中学卒業と同時に直接、入学する生徒が大きく増加し、また、通学コースのキャンパスを2019年4月に新たに仙台、立川、柏、京都、江坂の5拠点でオープン(合計13拠点)したことも要因と見られる。2020年4月にはさらに6拠点オープンする予定になっている。同社の業績には「N高等学校」に対するシステム利用料が計上されており、生徒数の増加に伴い、教育事業への収益貢献が期待される。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《ST》
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KADOKAWA
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時価総額 414,789百万円
旧KADOKAWAとドワンゴが経営統合。出版・IP創出事業が主力。アニメ・実写映像事業、ゲーム事業、通信制高校の運営等も。中計では28.3期売上高3400億円目標。出版IP数の拡大などに取り組む。 記:2024/06/13
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