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クロスマーケ Research Memo(1):「総合マーケティングソリューショングループ」へ向け着実に前進
2019/9/12 15:01
FISCO
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*15:01JST クロスマーケ Research Memo(1):「総合マーケティングソリューショングループ」へ向け着実に前進 ■要約 クロス・マーケティンググループ<
3675
>は、リサーチ事業、ITソリューション事業、その他の事業と3つの事業を展開している。主力のリサーチ事業では、ネットリサーチをコアに様々なリサーチに対してワンストップサービスを提供している。ITソリューション事業では、スマートフォントフォンアプリの企画・開発・運用やエンジニアの派遣などを行っている。その他の事業では、マーケティング支援に関わるプロモーション事業を行っている。設立はマーケティングリサーチ業界でも最後発だったが、今や業界最大手の一角を占めるようになった。現在は、各事業の機能を強化するとともに、各事業の機能をクロスオーバーして多様化する顧客ニーズへの対応力を強めている。また、海外事業の構築にも積極的に取り組んでいる。 同社リサーチ事業の特徴は、登録モニターの質と量にある。量については、同社にはアクティブな登録モニターが約500万人おり、十分な量を確保できている。質については、登録モニターの基本属性を常に最新に保ち、悪質な不正回答者を登録抹消するなど、登録モニターの品質管理を徹底している。また、セールスやリサーチャー、ディレクターなどすべての担当者が一丸となって顧客に接し課題解決に当たるサポート体制も特徴的で、機能が分離しがちな同業他社に対してアドバンテージとなっている。こうしたサポート体制に加え、課題に対し適切に提案・設計するリサーチャーの経験や、ITソリューションなどグループ内外の機能を利用したトータルなマーケティングソリューションの提案などが、差別化につながっているように思われる。 2019年12月期第2四半期の業績は、売上高8,808百万円(前年同期比2.3%増)、営業利益423百万円(同7.7%減)となった。親会社株主に帰属する当期純利益(当初予想147百万円の利益→実績955百万円の損失)を中心に業績未達となったが、要因は、海外子会社Kadenceにおいて、株式取得後の組織体制の変化や大型案件の収益計上の期ずれなどにより、当初想定した収益が見込めなくなったこと、保守的な観点からKadenceののれんを減損したことなどである。2019年12月期業績見通しについて、同社は売上高20,000百万円(前期比14.3%増)、営業利益1,250百万円(同30.9%増)を見込んでいる。親会社株主に帰属する当期純利益以外は当初予想のままだが、主力の国内が各事業とも引き続き好調なこと、海外で業績回復を見ていること、減損損失計上で下期ののれん償却費が約70百万円軽減されることが前提となっている。 同社は中期的に、高い成長力が見込めるデジタルマーケティングやITといった領域において、新サービス・新ビジネスの開発やグループ連携の強化を推進する方針である。このため、ITソリューション事業とWebプロモーション事業に対し積極的な投資を継続する計画である。また、国内リサーチ事業では収益力強化に向け、コンサルティングビジネスなどリサーチの上流域やメディカル、ビッグデータ、AIのような成長領域へ向けても積極投資をしていく計画である。一方、海外事業は、Kadenceののれん減損のイメージは残るが、フィリピンのBPO拠点やインドのR&Dセンターなどアジアを面展開する基盤を構築しつつある。国内外のマーケティング関連市場は堅調に推移しており、「総合マーケティングソリューショングループ」へ向けた土台作りは着実に前進していると言える。 ■Key Points ・ネットリサーチからマーケティングソリューションへ向けて業容拡大中 ・強みはモニターの質量、一丸のサポート、グループ機能のクロスオーバー ・強みの発揮、良好な外部環境、Kadence減損をバネに成長軌道回帰へ (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《ST》
関連銘柄 1件
3675 東証プライム
クロス・マーケティンググループ
667
11/27 15:30
-26(%)
時価総額 13,320百万円
マーケティングメディアの運営等を行うデジタルマーケティング事業、データマーケティング事業、インサイト事業を手掛ける。配当性向15%前後目安。1100万人超のパネルネットワークや幅広い顧客基盤などが強み。 記:2024/07/26
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