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アクセル Research Memo(3):グラフィックスLSIの販売減と開発費の増加で2019年3月期は営業損失を計上
2019/7/5 15:23
FISCO
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*15:23JST アクセル Research Memo(3):グラフィックスLSIの販売減と開発費の増加で2019年3月期は営業損失を計上 ■業績動向 1. 2019年3月期の業績概要 アクセル<
6730
>の2019年3月期の業績は、売上高が前期比41.0%減の5,003百万円、営業損失が1,672百万円(前期は156百万円の利益)、経常損失が1,651百万円(同164百万円の利益)、当期純損失が2,000百万円(同80百万円の利益)となった。売上高は2期振りの減収、各利益は2002年の株式上場以来、初の損失計上となった。 売上高の減少要因は、主力のグラフィックスLSIの販売数量が前期の約63万個から約29万個と半分以下に落ち込んだことによる。遊技機器市場において2018年2月の施行された規則改正※により、新台の入れ替え需要が冷え込んだことや、リユース率の上昇により顧客企業の発注調整が想定以上に長引いたことも大幅減の要因となった。同社の推計によると、2019年3月期の遊技機器(パチンコ機、パチスロ機)販売台数は、前期比12%減の179万台となった。 ※2018年2月以降に型式申請する機種については、最大出玉数の引下げ、出玉率上限の引下げとともに新たに下限値を設定するなど射幸性を抑えた基準に改正された。ホールで設置されている旧規則機については2021年1月末までに新規則機にすべて入れ替える必要があるが、人気機種については客足をつなぎ止めるためできる限り設置する方向のため、結果、新機種への入れ替え需要が冷え込む格好となった。 利益面では減収に伴い売上総利益が前期比45.6%減の1,708百万円と減少したことに加えて、「AG6」の開発費を中心に研究開発費が同17.8%増の2,513百万円と増加したことが減益要因となった。また、特別損失として投資有価証券評価損239百万円を計上している。また、2019年1月に業績修正した会社計画からはグラフィックスLSIの販売数量が約3万個下振れたことにより、売上総利益が若干下振れたものの販管費の抑制に取り組んだことで、営業損失については若干縮小した。 遊技機器用グラフィックスLSIの市場シェアはリユース品も含めると横ばい水準を維持 2. 製品別売上高の動向 製品別売上高の内訳を見ると、遊技機器用LSIは前期比42.9%減の4,736百万円となった。このうち、主力のグラフィックスLSIは前期比52%減の約22億円※となった。前述したように遊技機器の販売台数減少に加えて、リユース率が上昇し、顧客先の発注調整が長引いたことが減収要因となった。「AG4」から「AG5」への移行が進んだほか(AG5の販売比率は前期85%から95%に上昇)、新たに開始したモジュール基板販売の比率も前期の15%から30%に上昇し、平均単価は若干上昇した。一方、その他製品(メモリモジュール、LEDドライバLSI等)については、前期比32%減の約25億円※となった。LEDドライバは採用機種数の拡大により増収となったものの、メモリモジュール製品は主要顧客でリユース品の使用率が上昇した影響を受け減収となった。なお、グラフィックスLSIの市場シェアについては、販売数量が大きく落ち込んだもののリユース品も含めれば前期並みの水準を維持したと見られる。 ※決算説明会資料よりフィスコ推定 組み込み機器用グラフィックスLSIは、前期比60.7%増の183百万円と8期ぶりに増収に転じた。特定顧客向けに新製品の「AG903」の売上が伸長したことによる。また、その他製品については前期比16.4%増の84百万円となった。ゲーム開発会社向けを中心にミドルウェア製品の採用が広がったことが増収要因となった。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《ST》
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ファブレス半導体メーカー。遊技機器向けグラフィックスLSIで国内トップシェア。AI、ブロックチェーン等を活用した新規事業も展開。パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIは47万個の販売見込む。 記:2024/06/11
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