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サンコーテクノ Research Memo(1):外部環境に左右されない安定成長のための基盤・体制づくりが順調に進捗

2019/7/4 15:11 FISCO
*15:11JST サンコーテクノ Research Memo(1):外部環境に左右されない安定成長のための基盤・体制づくりが順調に進捗 ■要約 サンコーテクノ<3435>はコンクリートの壁面に器具や設備を固定する際に使用される「あと施工アンカー」を中心とした建設用ファスニング製品メーカー。あと施工アンカーの市場で約40%の市場シェアを有するトップ企業。工事で使うドリル等の各種工具類の製造のほか、FRP関連商材、各種測定器なども手掛けている。 1. 2期連続増収増益で着地。ファスニング事業は好調持続、機能材事業は事業再編を終了 同社の2019年3月期決算は、売上高17,025百万円(前期比4.3%増)、営業利益1,317百万円(同13.6%増)と増収増益で着地した。ファスニング事業では、東京オリンピック需要がようやく形として現れたほか、土木向け需要も着実に伸長したことで、売上高、利益ともに前期比増収増益かつ期初計画を上回って着地した。機能材事業はここ数年、事業再編と成長への取り組みを同時並行で行っているため、表面上は前期比では減収減益となったが、実質的には増収を確保した。ファスニング事業にけん引されて全社ベースでは2期連続の増収増益となり、機能材事業でも事業再編が終了してトップライングロースを目指す体制が整ったということで、数値的にも内容的にも良好な決算だったと言えるだろう。 2. 中期経営ビジョンの最後の2年間を迎え、総仕上げとして様々な角度で“連携強化”を図り、シナジー追求に取り組む 同社は2016年3月期−2021年3月期の中期経営ビジョン『S.T.G VISION 2020』のもと、外部環境に左右されずに安定成長を実現する基盤・体制づくりに取り組んでいる。2020年3月期からの2年間はその総仕上げ期間となるが、そこでの課題は“連携強化”だ。ファスニング事業では建築と土木両分野間、国内外間での連携などがテーマとなる。機能材事業は内部の各事業間での連携は言うまでもないが、ファスニング事業や外部企業との連携なども重要なテーマになると思われる。同社は2019年前半に2件のM&Aを実施したが、そこで獲得した2社についてのシナジー効果の実現は、同社の今後を占う大きな試金石となるだろう。 3. 堅調なファスニング材需要と新規連結効果もあり、3期連続の増収増益を計画 2020年3月期について同社は、売上高18,300百万円(前期比7.5%増)、営業利益1,390百万円(同5.5%増)と3期連続の増収増益を予想している。売上高は、子会社化した新規2社からの貢献額もあり、前期比7.5%の増収を予想している。一方利益面では、機能材事業における収益性向上やファスニング事業の工事における採算性重視の取り組みなどの要因で、同5.5%の増益を予想している。建設業界においては、人手や建設資材の需給バランスが依然としてタイトな状況にあり、現在積み上がっている需要を将来に延ばして対応する動きが出ている。この結果、同社の業績も、当面は右肩上がりが継続する可能性が高まってきている状況にある。 ■Key Points ・中期経営ビジョンで目指す“安定成長に向けた基盤・体制の構築”が着実に進捗 ・プリント基板の領域で浦和電研(株)と(株)スイコーとの垂直統合によるシナジーに注目 ・土木分野向けビジネスは、物販と各種工事関連の両分野で順調な拡大が続く (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之) 《MH》
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時価総額 11,447百万円
建築材料メーカー。機器をコンクリートに固定する特殊ネジやあと施工アンカーでトップシェア。電動油圧工具やアルコール検知器も手掛け、多品種少量供給体制に強み。ファスニング事業の好調で、3Q累計は増収・増益。 記:2024/03/27