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デジハHD Research Memo(1):エンターテインメント業界からエンタープライズ業界への産業シフトに注力

2019/6/19 15:31 FISCO
*15:31JST デジハHD Research Memo(1):エンターテインメント業界からエンタープライズ業界への産業シフトに注力 ■要約 デジタルハーツホールディングス<3676>は、ソフトウェアに潜む不具合をユーザー目線で検出する「デバッグ」を行うプロフェッショナル集団であり、コンシューマー、モバイル、オンライン、アーケード等の様々なゲームや、アミューズメント機器等のデバッグサービスを提供している。ゲームに精通した8,000人という豊富な人的リソース、150万件を超えるバグ検出実績により、国内ゲームデバッグ市場において圧倒的なシェアを誇る。また、現在は「第二創業期」として、エンターテインメント業界からエンタープライズ業界への産業シフトに注力しており、Webシステムや業務システムを対象とするシステムテストやセキュリティ等の新規事業拡大を推進している。 1. 2019年3月期の売上高は過去最高を更新 2019年3月期の連結業績は売上高19,254百万円(前期比11.0%増)、営業利益1,605百万円(同7.5%減)、経常利益1,651百万円(同7.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,575百万円(同31.3%増)で着地した。売上高は過去最高を更新となったが、利益面についてはエンタープライズ事業の体制強化といった中長期的な成長見据えた投資実施により減益となった。 2. 2020年3月期も両事業とも成長し、過去最高の売上高を更新予定 2020年3月期の業績予想については、売上高23,000百万円(前期比19.5%増)、営業利益1,800百万円(同12.1%増)、経常利益1,830百万円(同10.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,250百万円(同20.7%減)を見込んでいる。エンターテイメント事業については、モバイル向けゲームデバッグサービスでのシェア拡大を中心に高い成長を見込んでいるほか、エンタープライズ事業では、受注体制の強化やテスト自動化の推進による案件獲得を計画している。 3. 2020年3月期も積極的な人材投資を継続し、システムテストサービスの基盤強化を図る エンターテイメント事業では、Lab.の構造改革を進めるほか、翻訳・ローカライズ等のグローバルサービスを中心に、ゲームメーカー向けサービスの拡充・強化を図る。エンタープライズ事業では、システムテストサービスの基盤強化を図る。テストエンジニアを中心とする積極的な人材投資を継続し受注体制の強化を図るほか、サービスの付加価値向上に努め、飛躍的な成長を目指すとしている。人材強化においては、スキルセットに合わせエンジニアの種類を再定義し、積極的な人材投資を継続。新規採用、人材育成、M&Aの中でも特にゲームテスターからの育成に注力する。エンジニアの再定義としては、2020年3月期以降、これまでの上流エンジニア=全エンジニアの総数から、テストエンジニア、システムエンジニア、インフラエンジニアの3つに細分化する。テストエンジニア数については、2019年3月期の89名から、2020年3月期は150名を目標としている。 ■Key Points ・「第二創業期」と位置づけ、攻めの投資を継続 ・システムテスト領域は攻めの投資の効果が発現 ・2020年3月期も過去最高の売上高を更新予定 (執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一) 《ST》
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時価総額 19,137百万円
総合デバッグサービス等を手掛けるデジタルハーツ、品質コンサルティング事業等を手掛けるAGESTなどを傘下に収める持株会社。カプコンなど多数の国内ゲームメーカーと取引実績。エンタープライズ事業は高成長続く。 記:2024/06/13