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大発会でこれまでの上値抵抗帯だった75日線水準を突破【クロージング】

2022/1/4 16:17 FISCO
*16:17JST 大発会でこれまでの上値抵抗帯だった75日線水準を突破【クロージング】 4日の大発会の日経平均は3営業日ぶりに大幅反発。510.08円高の29301.79円(出来高概算11億株)で取引を終えた。国内の景気回復への期待感や前日の米国株高などを背景に半導体関連株や景気敏感株などを中心に買われた。29000円回復後は戻り待ちの売りなども散見されたものの、後場半ばには一時29323.79円まで上げ幅を広げる場面が見られた。 東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄が1600を超え、全体の7割超を占めた。セクター別では、パルプ紙と鉱業を除く31業種が上昇。海運、輸送用機器、保険などが大幅に上昇したことが際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、信越化<4063>、トヨタ<7203>、ソニーG<6758>が堅調だった半面、ファーストリテ<9983>が軟調だった。 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の国内での感染が拡大しているものの、ワクチンの3回目接種の進展などを背景に短期で収束に向かうとの識者コメントが伝わったことなどから、景況感の改善期待が高まった。また、政府が次世代送電網整備などに総額2兆円超の投資を計画すると伝わったほか、新春相場に入ったことで機関投資家がご祝儀商いをしているとの指摘が聞かれたことも投資家心理の好転につながった。さらに、2025年にも、次世代車の加速や安全制御機能などを一括で動かす頭脳にあたる基本的な車載ソフトウエアを実用化すると伝わったトヨタが上場来高値を更新したことも相場に好影響を与えていた。 寅年相場の初日に、これまでの上値抵抗帯だった75日線水準を突破したことで、先高感が高まり始めており、心理的な節目である29500円を抜けてくると、上げに弾みが付き、再び3万円の大台回復を目指す動きになるとの指摘が多い。ただ、先物主導で上昇した感は否めないだけに、上値では戻り待ちの売りや利食い売りが待ち構えており、29500~3万円を抜けてくるには新たなきっかけ材料が欲しいと見る向きも多く、強弱感が対立しやすいだろう。 《FA》
関連銘柄 6件
4063 東証プライム
5,296
12/30 15:30
-33(%)
時価総額 10,600,961百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
6758 東証プライム
3,369
12/30 15:30
-48(%)
時価総額 21,032,997百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。ゲーム&ネットワークサービス分野は売上堅調。自社制作以外のゲームソフトウェア販売の増加などが寄与。 記:2024/12/08
6857 東証プライム
9,198
12/30 15:30
-249(%)
時価総額 7,046,965百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
3,146
12/30 15:30
-42(%)
時価総額 49,691,029百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
8035 東証プライム
24,185
12/30 15:30
-195(%)
時価総額 11,406,444百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向は50%目処。海外売上高比率が高い。積極的な設備投資を継続。 記:2024/12/20
9983 東証プライム
53,820
12/30 15:30
-870(%)
時価総額 17,126,654百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25