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米国株の上昇を背景にリスク選好も、新規材料難から手詰まり商状に【クロージング】

2021/8/30 16:00 FISCO
*16:00JST 米国株の上昇を背景にリスク選好も、新規材料難から手詰まり商状に【クロージング】 30日の日経平均は反発。148.15円高の27789.29円(出来高概算10億2000万株)で取引を終えた。前週末の米国市場では、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演で、早期の利上げに慎重姿勢を強調したことで買い安心感が広がり、主要株価指数は上昇。東京市場にもリスク選好機運が波及し、寄り付き直後に27921.55円まで水準を切り上げ、28000円回復にあと一歩と迫った。ただ、新規の手掛かり材料に乏しいだけに買いは続かず、買い一巡後は上げ幅を縮め、こう着感の強い展開だった。 東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1800を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、33業種すべてが上昇し、鉄鋼の上昇率が4%を超えたほか、海運、非鉄金属、ガラス土石、鉱業、卸売、石油石炭の強い動きが目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>、リクルートHD<6098>、豊田通商<8015>、太陽誘電<6976>、信越化<4063>が堅調。半面、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、エムスリー<2413>、中外薬<4519>、エーザイ<4523>が軟調だった。 注目されたパウエルFRB議長の講演では、テーパリング(量的緩和の縮小)について「年内の開始が適当」との見解を示した一方、「テーパリングは将来の利上げ時期を直接的に示唆するものではない」と述べ、早期の利上げ観測は否定した。景気敏感株中心に買いが優勢だった流れを背景に、東京市場でも海運や鉄鋼、非鉄金属といったシクリカル銘柄を中心に値を上げる銘柄が増加した。一方、ファーストリテが続落したほか、医薬品株の一角も軟化。また、昨年9月から11カ月続いている月末最終営業日の株安アノマリーに対する警戒感もあって、買いを手控える要因になったと想定される。 パウエルFRB議長講演という重要イベントが波乱なく通過したことがプラスに作用したものの、新型コロナウイルスの変異株(デルタ株)の世界的な感染拡大懸念が依然、くすぶっているほか、今週は米国では9月3日の雇用統計など重要な経済指標の発表が予定されている。米中景気の回復度合いが鈍化してきていることもあり、見極めが重要な局面となりそうだ。 《FA》
関連銘柄 12件
2413 東証プライム
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-27(%)
時価総額 946,624百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。治験の受注低調も医療現場のDX化支援等が堅調。ミナケア買収。 記:2024/12/07
4063 東証プライム
5,086
1/17 15:30
-77(%)
時価総額 10,180,606百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4519 東証プライム
6,623
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時価総額 11,120,401百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4523 東証プライム
4,240
1/17 15:30
+18(%)
時価総額 1,257,444百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
10,570
1/17 15:30
-60(%)
時価総額 17,438,830百万円
求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。マッチング&ソリューション事業はSaaSアカウント数の拡大図る。 記:2024/12/08
6367 東証プライム
18,410
1/17 15:30
+175(%)
時価総額 5,396,229百万円
空調・冷凍機事業が主力。1924年創業。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。アプライド空調事業、業務用空調ソリューション事業の拡大に注力。 記:2024/11/09
6954 東証プライム
4,493
1/17 15:30
+59(%)
時価総額 4,472,418百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6976 東証プライム
2,201.5
1/17 15:30
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時価総額 286,675百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。高信頼性商品の販売に注力。自動車、情報インフラ、産業機器向け売上比率の向上図る。 記:2024/11/11
8015 東証プライム
2,574.5
1/17 15:30
-16(%)
時価総額 2,734,557百万円
トヨタグループの総合商社。2006年にトーメンと合併。自動車関連、アフリカビジネスに強み。ラオス首都空港国際線ターミナルの運営等にも携わる。自動車鋼板事業の競争力強化、サイバーセキュリティ事業の拡大図る。 記:2024/11/12
8035 東証プライム
26,655
1/17 15:30
+5(%)
時価総額 12,571,378百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向は50%目処。海外売上高比率が高い。積極的な設備投資を継続。 記:2024/12/20
9983 東証プライム
48,060
1/17 15:30
-180(%)
時価総額 15,293,701百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
9,080
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-122(%)
時価総額 13,347,555百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。スマホ契約数は増加。コンシューマ事業はモバイルサービス、ブロードバンドサービス売上等が順調。 記:2024/11/27