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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米FOMC控えタカ派期待がドル売り抑制

2021/7/27 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米FOMC控えタカ派期待がドル売り抑制 27日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想したい。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、全般的に様子見ムードに振れやすい見通し。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め期待で、ドル売りは縮小しそうだ。 前日の取引で、英国内での新型コロナウイルス変異種の感染抑制を好感したポンド買いが優勢となり、ポンド・ドルの強含みを手がかりにドル・円は一時110円10銭台に下落。ただ、NY株式市場で強気相場が続き、リスク選好の円売りが主要通貨を押し上げた。本日アジア市場では米10年債利回りの上げ渋りでドル売りに振れ、ドル・円は110円前半で小幅に弱含む展開。ただ、クロスの下げ渋りにサポートされ、110円台を維持している。 この後の海外市場では、FOMCを見極める展開で値動きは小幅にとどまろう。前日に続き米国債の入札が好調なら金利の低下につながり、ドル売り方向に振れやすい。ただ、今晩発表の耐久財受注(速報値)やFHFA住宅価格指数、消費者信頼感指数が前回並みの水準なら株高を支え、リスク選好的な円売りが見込まれる。一方、市場では資産買入れの段階的縮小(テーパリング)や利上げ前倒しへの期待が広がり、全般的にドルは売りづらい地合いとみる。 【今日の欧米市場の予定】 ・17:00 ユーロ圏・6月マネーサプライM3(前年比予想:+8.2%、5月:+8.4%) ・21:30 米・6月耐久財受注速報値(前月比予想:+2.0%、5月:+2.3%) ・22:00 米・5月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+1.6%、4月:+1.8%) ・22:00 米・5月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:+16.20%、4月:+14.88%) ・23:00 米・7月消費者信頼感指数(予想:124.0、6月:127.3) ・23:00 米・7月リッチモンド連銀製造業指数(予想:20、6月:22) ・02:00 米財務省・5年債入札 ・米連邦公開市場委員会(FOMC、28日まで) 《FA》