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東京都の緊急事態宣言で景気の回復期待が後退、日経平均は一時5月安値を捉える【クロージング】

2021/7/9 16:07 FISCO
*16:07JST 東京都の緊急事態宣言で景気の回復期待が後退、日経平均は一時5月安値を捉える【クロージング】 9日の日経平均は続落。177.61円安の27940.42円(出来高概算14億2000万株)と終値ベースでは5月17日以来約1カ月半ぶりに28000円を割り込んで取引を終えた。新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、政府は東京都を対象に4度目の緊急事態宣言を発令し、東京五輪では1都3県で無観客開催が決まった。これを嫌気した8日の米国市場では世界景気の回復期待が後退するとの見方が高まり、NYダウは250ドルを超える下落に。ギャップスタートで始まった日経平均は、下げ幅が一時700円近くに迫った。ただし、その後は一気にショートに傾いた反動もあり、引けにかけてはショートカバー優勢展開から下落幅を縮めている。 東証1部の騰落銘柄は、値下がり銘柄数が1100を超え、全体の5割超を占めた。セクター別では、鉱業、空運、陸運など7業種が上昇。一方、機械、ゴム製品、海運など26業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、エーザイ<4523>、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ソニーG<6758>がしっかり。半面、ファナック<6954>、ダイキン<6367>、信越化<4063>、ソフトバンクG<9984>が軟調だった。 感染力の強いインド由来のデルタ株が米国で主流になるなど、世界的に新型コロナの変異ウイルスの感染拡大が警戒されるなか、東京都が4回目の緊急事態宣言、東京五輪の無観客開催の発表が欧米市場で嫌気される格好となった。日経先物はナイトセッションで400円を超える下落だったことから、これにサヤ寄せするなか、ヘッジ対応の売りなどが集中。また、コロナ対策での対応のつまずきなどを背景に菅首相の求心力低下が懸念されるなど、政治リスクを嫌う海外投資家の売りも相場下落の一因になっていたようだ。さらに、上場投資信託(ETF)の分配金捻出を目的とした売り需要への警戒から売り方優勢となった。 ただし、日経平均は5月安値水準まで一気に下げてきたこともあり、その後はショートカバー優勢の展開。日経先物についてはプラスに転じて取引を終えている。ただ、緊急事態宣言の再発出で、飲食などサービス業を中心に業績は一段と厳しいものになり、電子部品など輸出企業などの業績好調は期待されるものの7-9月期の経済成長は期待薄とみる声も聞かれる。目先は強弱感が対立するなか、模様眺めムードの強い展開が続きそうだ。 《FA》
関連銘柄 8件
4063 東証プライム
5,649
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時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4523 東証プライム
4,650
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 1,379,037百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17