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ドイツのロックダウン延長で経済回復への不透明感強まる【クロージング】

2021/3/24 16:11 FISCO
*16:11JST ドイツのロックダウン延長で経済回復への不透明感強まる【クロージング】 24日の日経平均は4営業日続落。590.40円安の28405.52円(出来高概算15億9135万株)で取引を終えた。ドイツのメルケル首相は、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)を4月18日まで延長すると表明したことが伝わるなど、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大懸念を背景にリスク回避の動きが強まった欧米市場の流れを引き継いで、東京市場でもほぼ全面安商状となった。前引けにかけて下落幅を広げ心理的な節目である28500円も下回り、午後に入ると、押し目を拾う動きもみられたものの、先行き不透明感が拭えず、一時28379.06円まで下押すなど、安値圏での展開が続いた。 東証1部の騰落銘柄は、値下がり銘柄数は2000を超え、全体の9割超を占めた。セクター別では東証33業種全てが下落し、空運が7.48%、鉱業5.28%、海運が4.87%、鉄鋼が4.49%など景気敏感セクターを中心に大きく下落した。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>が5%超上昇し日経平均を約77円程度下支えしたほか、トレンド<4704>、ニコン<7731>が堅調。半面、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>の2銘柄で日経平均を約204円下押ししたほか、ダイキン<6367>、リクルートHD<6098>が軟調だった。 ドイツのロックダウン延長や、米国立アレルギー感染症研究所がアストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンの臨床試験について、データが不完全だった可能性があると指摘したことなどがマイナス視された。また、アジア市場も軒並み下落していることも重荷となった。世界的な新型コロナの感染拡大に対する警戒感が相場に暗い影を落としているため、経済活動の正常化への遅れに対する不安からシクリカルバリュー株などを中心に幅広い銘柄が売られた。一方、米半導体大手インテルがファンドリー事業参入すべく、2つの新工場を建設すると発表したことを手掛かりに、東エレクやニコン、レーザーテック<6920>といった半導体製造装置関連株の一角が値を上げるにとどまった。 日経平均の5日線が25日線を下回る短期デットクロスを示現し、目先は調整色が強まる可能性があるものの、75日線が支持線として機能してくるかを見極めたいところであろう。加えて、米国や英国、フランス、ドイツでは24日、3月の製造業・サービス業PMIの発表が予定されている。米国では2月から小幅な改善が期待されているが、世界の金融市場がリスクオフに傾きつつある中、想定外に弱い結果が判明すれば、経済再開への道のりの長さが改めて意識され、一段と売りが膨らむことが想定されやすい点は注視しておきたい。 《FA》
関連銘柄 8件
4704 東証プライム
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コンピュータ・インターネット用セキュリティ関連製品の開発、販売等を行う。ウイルスバスターで知名度高い。コンシューマ向け製品で国内トップシェア。配当性向70%目標。統合セキュリティプラットフォームを拡販。 記:2024/08/13
10,865
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米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6367 東証プライム
17,660
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6920 東証プライム
14,800
12/20 15:30
-400(%)
時価総額 1,395,433百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置、レーザー顕微鏡なども。1960年創業。24年9月に新製品「SiCウェハ欠陥検査/レビュー装置SICA108」を発表。 記:2024/11/11
7731 東証プライム
1,637
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時価総額 575,368百万円
大手光学機器メーカー。カメラと半導体やFPDの露光装置で世界トップクラス。眼科領域の顕微鏡等も製造、販売する。業務用カメラの米レッド社買収。カメラや半導体露光装置が堅調。開発費などが重し。医療事業に注力。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
23,300
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-150(%)
時価総額 10,989,049百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
52,770
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+50(%)
時価総額 16,792,522百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,760
12/20 15:30
-265(%)
時価総額 12,877,156百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。スマホ契約数は増加。コンシューマ事業はモバイルサービス、ブロードバンドサービス売上等が順調。 記:2024/11/27