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後場に注目すべき3つのポイント~薄商いの「27000円台回復」

2020/12/29 12:43 FISCO
*12:43JST 後場に注目すべき3つのポイント~薄商いの「27000円台回復」 29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、薄商いの「27000円台回復」 ・ドル・円は底堅い、日本株高を好感し円売り ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■日経平均は続伸、薄商いの「27000円台回復」 日経平均は続伸。438.34円高の27292.37円(出来高概算4億7000万株)で前場の取引を終えている。 連休明け28日の米株式市場でNYダウは204ドル高と3日続伸し、過去最高値を付けた。追加経済対策・歳出法案がトランプ大統領の署名により27日に成立し、政府機関の閉鎖が回避されたことへの安心感や景気改善への期待から買いが広がった。新型コロナウイルスワクチンへの根強い期待も相場を押し上げた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は0.9%の上昇となり、こちらも過去最高値を更新。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで82円高からスタートすると、朝方には1991年4月以来、およそ29年8カ月ぶりに27000円台を回復した。その後も上げ幅を広げる展開で、前場中ごろを過ぎると27298.22円(444.19円高)まで上昇する場面があった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、エムスリー<2413>が3%前後上昇しているほか、ソニー<6758>、トヨタ自<7203>、東エレク<8035>も堅調。今期業績の上方修正見込みを発表した川崎船<9107>が買われ、米電力大手と水素関連で協業すると報じられた三菱重<7011>は急伸。また、米子会社と製薬大手ファイザーとの提携を発表した大日住薬<4506>は東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、任天堂<7974>が小安く、JT<2914>は配当権利落ちに伴い5%超の下落。しまむら<8227>は決算そのものの評価こそ高いものの、材料出尽くし感からやや売り優勢。また、グローバルリンク<3486>などが東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、空運業、サービス業、陸運業などが上昇率上位。半面、鉱業、ゴム製品、食料品など4業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の68%、対して値下がり銘柄は27%となっている。 本年も残すところあと2営業日となったところで、日経平均は節目の27000円を大きく上回ってきた。前日は12月末の権利付き最終日で、本日からは実質的な新年相場入り。節税目的の損出し売りは一巡だろう。そこに米経済対策成立に伴う米国株の上昇が重なった。米経済対策は失業給付の再延長などを含む内容で、米個人に人気の主要ハイテク株は株価押し上げ効果が期待できる。 とはいえ、ここまでの東証1部売買代金は1兆円にかろうじて乗せた程度で、「日経平均が29年8カ月ぶりに27000円台回復」というヘッドラインがメディアに踊っている割に市場の高揚感はさほど感じられない。日経平均先物の売買高が前日までよりやや増えていること、指数寄与度の高いソフトバンクGやファーストリテの堅調ぶりが際立つことから、薄商いのなかで日経平均先物に断続的な買いが入ったことが27000円台回復の主因と考えられる。「仕掛け的な動き」との市場関係者の指摘も多い。 年内の懸案をおおむねクリアしたことで、次の注目イベントは年明け1月5日に予定されている米ジョージア州の上院決選投票となってくる。ここまでの上院獲得議席は共和党50、民主党48。ハリス次期副大統領が上院議長を兼ねるため、ジョージア州の2議席を民主党が獲得した場合、大統領、上下院選の全てを民主党が制する「ブルーウェーブ」となる。増税や規制強化への懸念が再燃する可能性があるが、一方で米トレーダーには(1)世論調査で民主党の2議席獲得の確度が高いと言えるほど支持率に開きがない、(2)仮に民主党が2議席獲得した場合でも、共和党による「フィリバスター(議事妨害)」で増税等は早期実現しにくい、などといった楽観的な見方が多いようだ。 しいて言えばこの楽観ムードこそ最大のリスク要因かもしれない。年末年始も新型コロナ感染拡大、為替相場の乱高下といった警戒材料はあり、一段の株高を見込んで乗るかどうかは慎重に検討したい。 ■ドル・円は底堅い、日本株高を好感し円売り 29日午前の東京市場でドル・円は底堅く推移。米追加経済対策の早期実施への期待感を背景にリスク選好ムードが広がり、ドル売り基調に振れた。一方、日経平均株価は27000円台に浮上し、日本株高を好感した円売りが主要通貨を押し上げた。ドル・円も円売りがサポート。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は103円67銭から103円83銭、ユーロ・円は126円71銭から126円96銭、ユーロ・ドルは1.2208ドルから1.2235ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・鉄人化計画<2404>、梅の花<7604>など、9銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・欧州連合(EU)加盟国 「英国との自由貿易協定(FTA)について、来月1日に暫定発効させる方針を決定」 【経済指標】 米・12月ダラス連銀製造業活動指数:9.7 (予想:10.2、11月:12.0) <国内> 特になし <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 15件
2404 東証スタンダード
434
9/20 15:00
+4(%)
時価総額 5,923百万円
「カラオケの鉄人」を展開するカラオケルーム運営事業が主力。「直久」ブランドのラーメン店、美容サロン店、メディア・コンテンツ企画等も。飲食事業の客数は回復傾向。美容事業は積極出店などで収益拡大図る。 記:2024/06/04
2413 東証プライム
1,453
9/20 15:00
+22(%)
時価総額 986,488百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
2914 東証プライム
4,094
9/20 15:00
+1(%)
時価総額 8,188,000百万円
世界的な大手たばこメーカー。メビウス、セブンスター等のブランドを展開。製薬会社の鳥居薬品、加工食品メーカーのテーブルマーク等を傘下に持つ。たばこ事業は販売数量増などで、自社たばこ製品売上収益が順調。 記:2024/07/01
2,422
9/20 15:00
+66(%)
時価総額 19,282百万円
東京中心に投資用コンパクトマンションの開発、販売等を行う。「ARTESSIMO」が主力ブランド。投資用不動産(レジデンス)の供給戸数は業界トップクラス。非レジデンス領域、DX領域の事業拡大等に取り組む。 記:2024/05/16
4506 東証プライム
601
9/20 15:00
-7(%)
時価総額 239,138百万円
住友化学傘下の製薬会社。2005年に大日本製薬と住友製薬が合併して誕生。精神神経領域、がん領域が研究重点領域。非定型抗精神病薬「ラツーダ」等が主力製品。2型糖尿病治療剤「エクア」などの販売拡大図る。 記:2024/06/11
6758 東証プライム
13,365
9/20 15:00
+190(%)
時価総額 16,854,361百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
7011 東証プライム
1,904.5
9/20 15:00
+48.5(%)
時価総額 6,425,113百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
7203 東証プライム
2,634
9/20 15:00
+23.5(%)
時価総額 42,973,676百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7604 東証スタンダード
943
9/20 15:00
+8(%)
時価総額 7,741百万円
和食レストラン「湯葉と豆腐の店 梅の花」などの外食事業が主力。テイクアウト事業や外販事業等も展開。さくら水産を運営するテラケンなどを傘下に収める。懐石等のメニュー、テイクアウト商品の販売強化を実施。 記:2024/04/30
7974 東証プライム
7,670
9/20 15:00
-3(%)
時価総額 9,960,952百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
24,245
9/20 15:00
+1,225(%)
時価総額 11,434,742百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8227 東証プライム
7,790
9/20 15:00
-100(%)
時価総額 575,112百万円
総合衣料品店「ファッションセンターしまむら」を運営。低価格の衣料に強み。若者向け業態「アベイル」やベビー業態「バースデイ」等も。27.2期売上高7190億円目標。高価格帯商品の拡充などブランド力向上図る。 記:2024/05/06
9107 東証プライム
2,135
9/20 15:00
-2(%)
時価総額 1,525,944百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9983 東証プライム
47,810
9/20 15:00
+1,910(%)
時価総額 15,214,146百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
8,563
9/20 15:00
+158(%)
時価総額 14,753,655百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17