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前場に注目すべき3つのポイント~利食い先行も米国の経済活動再開を期待した流れに

2020/4/20 8:56 FISCO
*08:56JST 前場に注目すべき3つのポイント~利食い先行も米国の経済活動再開を期待した流れに 20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:利食い先行も米国の経済活動再開を期待した流れに ■前場の注目材料:KOA、20/3上方修正 営業利益14.65億円←10.9億円 ■カネカ、アビガン原薬生産、7月から ■利食い先行も米国の経済活動再開を期待した流れに 20日の日本株市場は、先週末の大幅上昇の反動もあり、利食い優勢の展開になりそうだ。ただし、米国の経済再開を期待した流れの中、利食い一巡後は底堅さが意識されやすいだろう。17日の米国市場では、NYダウが700ドル超の上昇となった。トランプ政権が経済活動再開の指針を発表したほか、新型ウイルス治療薬の治験で良好な結果が報告されたことで期待感が広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円安の19605円。円相場は1ドル107円50銭台で推移している。 NYダウの700ドル超の上昇については、先週末の米先物の上昇で織り込まれており、朝方は利食い優勢の流れに向かいやすいところである。また、国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることも、積極的な売買は手控えられやすいところではある。一方で、米国ではトランプ政権が経済活動再開の指針を発表したことにより、物色の流れは経済活動の再開など出口戦略を意識した物色に向かっている。日本についても同様の流れが期待されるところであろう。 物色の流れとしては、先週末の上昇においては指数インパクトの大きい値がさ株が指数をけん引した格好であった。本日はこれら銘柄については利益確定の流れに向かう可能性はあるだろう。しかし、足元ではTOPIXコア30の上昇が目立っており、コア銘柄に資金集中がみられており、日経平均型へのインデックスに絡んだ資金流入は続く可能性もある。出口戦略を意識した物色の中であり、全体としては底堅さが意識されそうだ。 また、マザーズ銘柄なども先行して上昇している銘柄へは利食いもみられているが、循環物色が効いていることもあり、利食い一巡後の押し目買い意欲は強いだろう。個人主体の需給状況は改善傾向にあるとみられるため、新型コロナに関連するであろう銘柄のほか、新サービスで需要が見込まれている銘柄、さらに直近IPO銘柄についても循環的な物色が意識されやすいとみられる。 ■KOA、20/3上方修正 営業利益14.65億円←10.9億円 KOA<6999>は2020年3月期業績予想の修正を発表。売上高は従来の495.5億円から500.2億円、営業利益は10.9億円から14.65億円に上方修正している。生産拠点の休業を行う等の影響が発生しつつあるが、日本、欧州、アジア地域における販売が好調だった。また、円安で推移した影響もあり、計画を上回る。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(19897.26、+607.06) ・NYダウは上昇(24242.49、+704.81) ・ナスダック総合指数は上昇(8650.14、+117.78) ・SOX指数は上昇(1705.64、+14.77) ・VIX指数は低下(38.15、-1.96) ・日銀のETF購入 ・日米欧の大型財政出動 ・株安局面での自社株買い ・来期の業績回復期待 ・中外炉<1964>全固体電池向け電解質製造装置に参入、実験機を一部納入 ・コマツ<6301>インドネシアに新施設、農林機械の操作教授 ・カネカ<4118>アビガン原薬生産、7月から ・KDDI<9433>携帯3社、iPhone SE、発売延期 ・日産自<7201>医療現場を支援、フェースシールドなど、内外工場で生産 ・ローム<6963>コンデンサー容量10分の1、車載用電源回路技術を開発 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 3月貿易収支(2月:+1兆1088億円) <海外> ・07:45 NZ・1-3月期消費者物価指数(10-12月期:前年比+1.9%) 《SF》
関連銘柄 7件
1964 東証プライム
3,155
11/27 15:30
+110(%)
時価総額 24,609百万円
自動車・機械部品の熱処理炉等の熱処理事業、鉄鋼・非鉄金属加熱炉・熱処理炉等のプラント事業が柱。日本製鉄、トヨタ自動車などが主要取引先。豊富なエンジニアリングノウハウが強み。総還元性向50%以上目指す。 記:2024/08/12
4118 東証プライム
3,443
11/27 15:30
-65(%)
時価総額 227,238百万円
苛性ソーダ・塩ビから発砲樹脂、電子材料、医療機器、食品素材等を手掛ける。液状樹脂は建築用シーリング材として国内トップシェア。26.3期売上高9000億円目標。コエンザイムQ10の能力増強等に取り組む。 記:2024/06/11
6301 東証プライム
4,083
11/27 15:30
-99(%)
時価総額 3,976,070百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6963 東証プライム
1,423
11/27 15:30
-7(%)
時価総額 574,550百万円
半導体・電子部品メーカー。LSI事業、半導体素子事業が柱。パワーダイオードや小信号ダイオードは世界シェア上位。SiCなどパワーデバイスは生産能力増強進める。LSIの新商品開発で新規需要の獲得図る。 記:2024/10/20
6999 東証プライム
970
11/27 15:30
-18(%)
時価総額 39,266百万円
1940年創業の電子部品メーカー。長野県上伊那郡に本社。固定抵抗器で世界シェアトップクラス。温度センサ、ヒューズ、バリスタ等も手掛ける。海外売上比率は7割超。高電圧検出用デバイダーの売上拡大に注力。 記:2024/09/02
7201 東証プライム
373.5
11/27 15:30
-18.6(%)
時価総額 1,576,437百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
9433 東証プライム
4,915
11/27 15:30
-11(%)
時価総額 10,772,923百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04