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27日の米国市場ダイジェスト:ダウ915ドル安、米感染者急増や消費信頼感指数の大幅低下で見通し悪化

2020/3/30 7:56 FISCO
*07:56JST 27日の米国市場ダイジェスト:ダウ915ドル安、米感染者急増や消費信頼感指数の大幅低下で見通し悪化 ■NY株式:ダウ915ドル安、米感染者急増や消費信頼感指数の大幅低下で見通し悪化 米国株式相場は反落。ダウ平均は915.39ドル安の21636.78ドル、ナスダックは295.16ポイント安の7502.38ポイントで取引を終了した。全米の新型コロナウイルス感染件数が中国やイタリアを上回る世界最多となるなど収束の兆しが見られず見通しが悪化し、大きく反落して始まった。米国経済の活動が停止する中、3月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が3年半ぶり低水準となるなど景気悪化を示す証拠がさらに出ると、ダウ平均株価は1000ドル近く下げた。その後、米下院が上院に続き米国の経済救済策案を可決すると下げ幅を縮小する展開となったが、週末を前にポジションを手仕舞う動きが広がり、引けにかけて急落した。セクター別ではエネルギー、自動車・自動車部品が大幅に下落した一方、家庭・パーソナル要因、公益事業は上昇した。 大手行のJPモルガンチェース(JPM)はアナリストによる投資判断引き下げが嫌気され、下落。重機メーカーのキャタピラー(CAT)もバンカメによる投資判断・目標株価の引き下げで下落した。原油安を受け、デボンエナジー(DVN)やノーブルエナジー(NBL)は大幅下落。一方、一般消費財メーカーのプロクター・アンド・ギャンブル(PG)はアナリストの投資判断・目標株価引き上げで、上昇。 サウジアラビアは原油価格・生産に関してロシアと協議を行っていないことを表明。このため、価格戦争の長期化が懸念され、原油価格は20ドル割れ寸前まで下落した。 Horiko Capital Management LLC ■NY為替:米国の感染者急増などで見通し悪化、ドル続落 27日のニューヨーク外為市場でドル・円は108円90銭から107円76銭まで下落して107円95銭で引けた。全米の新型ウイルス感染者数が世界最多となったほか、米3月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が大幅に下方修正され2016年10月来で最低に落ち込んだため、米国経済の先行き見通しが悪化しドル売りに拍車がかかった。 ユーロ・ドルは、1.0954ドルから1.1147ドルまで上昇して1.1138ドルで引けた。ユーロ・円は118円81銭まで下落後、120円35銭まで上昇。米下院が2兆ドル経済救済策を可決したことを好感しリスク選好の円売りが強まった。ポンド・ドルは1.2207ドルから1.2486ドルまで上昇。ドル・スイスは0.9655フランから0.9506フランまで下落した。 ■NY原油:大幅続落、株安や需要減少予測が嫌気される 27日のNY原油先物5月限は大幅続落(NYMEX原油5月限終値:21.51 ↓1.09)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-1.09ドルの1バレル=21.51ドルで取引を終えた。取引レンジは20.88ドル−23.44ドル。米国株安を意識した売りが観測された。国際エネルギー機関(IEA)が、世界の石油需要は急速に後退しており、需要減少に歯止めがかからない状態との見方を示していることも引き続き材料視されているようだ。 ■主要米国企業の終値 銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率) バンクオブアメリカ(BAC) 21.60ドル -1.12ドル(-4.93%) モルガン・スタンレー(MS) 34.01ドル -1.70ドル(-4.76%) ゴールドマン・サックス(GS)158.34ドル -7.45ドル(-4.49%) インテル(INTC) 52.37ドル -3.17ドル(-5.71%) アップル(AAPL) 247.74ドル -10.70ドル(-4.14%) アルファベット(GOOG) 1110.71ドル -51.04ドル(-4.39%) フェイスブック(FB) 156.79ドル -6.55ドル(-4.01%) キャタピラー(CAT) 105.44ドル -5.06ドル(-4.58%) アルコア(AA) 6.55ドル -0.29ドル(-4.24%) ウォルマート(WMT) 109.58ドル -0.24ドル(-0.22%) スプリント(S) 8.29ドル -0.32ドル(-3.72%) 《SF》