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NY株式:続落、新型肺炎の蔓延でリセッション懸念強まる

2020/3/7 10:15 FISCO
*10:15JST NY株式:続落、新型肺炎の蔓延でリセッション懸念強まる 米国株式相場は続落。ダウ平均は256.50ドル安の25864.78、ナスダックは162.98ポイント安の8575.62ポイントで取引を終了した。世界中で新型コロナウィルスの感染が拡大し、経済が景気後退入りする確率が一段と高まったため、投資家心理が悪化し、終日軟調推移となった。米連邦準備制度理事会(FRB)高官は追加緩和を示唆したほか、クドロー国家経済会議(NEC)委員長は感染により大きな被害を受ける中小企業や航空セクターなどに的を当てた支援を政府が検討する可能性も示唆したが、判断する前に状況を確認する必要があると指摘した。セクター別ではエネルギーや銀行の下落が目立った一方で、引き続き家庭・パーソナル用品、医療品・バイオテクの下落は限定的となった。 ユナイテッド・エアラインズ(UAL)は、政府の支援策への期待から反発。米銀大手のJPモルガンチェース(JPM)は米金利の一段の低下を警戒し、下落した。石油大手のエクソンモービルは、石油輸出国機構(OPEC)プラス会合で協調減産の合意にいたらず原油価格の急落を嫌い、下落。一方、バイオ医薬品大手ギリアド・サイエンシズは新型コロナウイルス感染症の治療薬開発期待で、上昇した。 米労働省が発表した2月雇用統計は非農業部門雇用者数が1月に続き2カ月連続で、2年ぶりの高い伸びを記録。新型肺炎が蔓延する前の雇用状況がかなり強かったことが証明された。 《FA》