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後場に注目すべき3つのポイント~米国株の大幅反発を受けてセンチメント改善も、国内企業業績への懸念は強く上値は重い展開に

2020/3/5 12:49 FISCO
*12:49JST 後場に注目すべき3つのポイント~米国株の大幅反発を受けてセンチメント改善も、国内企業業績への懸念は強く上値は重い展開に 5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、米国株の大幅反発を受けてセンチメント改善も、国内企業業績への懸念は強く上値は重い展開に ・ドル・円は反落、日本株の上げ幅縮小で ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はテルモ<4543> ■日経平均は続伸、米国株の大幅反発を受けてセンチメント改善も、国内企業業績への懸念は強く上値は重い展開に 5日の日経平均は続伸。199.50円高の21299.56円(出来高概算5億8843万株)で前場の取引を終えた。前日の米国市場では、世界各国の中央銀行や政府が景気刺激策を導入するとの期待や、米大統領選の民主党候補指名予備選で穏健派とされるバイデン氏が予想外に健闘したことなどを好感して、主要3指数は再び大幅反発し、NYダウは1100ドル超の大幅上昇を演じた。米ISM非製造業景況指数やADP雇用統計の結果が良好だったことなども市場を安心させた。こうした流れから、本日の日経平均は寄り付きから高く始まり、直後には213999.87円と前日比で300円近くまで上昇する場面があった。ただ、その後は、上値が重く、こう着感を強めた。 セクターでは、電気・ガス業、医薬品、化学などを筆頭に東証33業種中28業種がプラス推移。一方、鉄鋼、鉱業、保険、銀行、建設の5業種が小安く推移している。東証1部の売買代金上位では、新型コロナウイルスに対する治療薬を開発すると発表した武田薬<4502>が3%高となったほか、ソフトバンクG<9984>や任天堂<7974>、ソニー<6758>など米国株との連動性が高い銘柄が大きく上昇。また、OLC<4661>、日本電産<6594>、NTT<9432>、日立<6501>、信越化<4063>、三井物産<8031>などが大幅にプラス推移となっている。一方、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>といった電子部品セクターの一角や、ファナック<6954>といった機械株が軟調推移。 日経平均は、しばらくの間は21000円~21400円でのレンジ相場になりそうだ。今週NYダウが1日あたり1000ドル単位の値幅で動くことが頻繁になっている一方、足元の日経平均は相対的に動きが鈍い。外需企業の占める割合が高く、経済指標の面でも景気の弱さが先んじて目立っている日本企業に対しての、新型肺炎の悪影響を懸念するところが大きいのだろう。本日前場の上昇で、久々に明確に5日移動平均線上に浮上してきたが、寄り付き直後に高値をつけた後は、ずるずると下げていき、結局上げ幅を半分近くに縮小している。 直近の先物手口をみても明るい材料が見えない。短期筋の動向を表す225先物では、新型コロナウイルスのニュースフローが世間を騒ぎ立てはじめた1月27日以降、ショートのポジションを積み増してきたクレディスイスなどは、今週に入ってからも明確に買い戻しに転じる動きをみせていない。また、比較的長期筋の動きを表しやすいとされる、TOPIX先物では、2月半ばの米アップルショック以降、JPモルガンやゴールドマンサックスの売り姿勢が顕著だ。 しかし、それでも、視点を変えれば明るい兆しもいくつかはある。まず、中長期的に日経平均との連動性がある裁定買い残だが、こちらは、2014年以降、概ね2億~16億枚のレンジで推移している。この裁定買い残が2月28日時点で1億9000万枚程度まで縮小してきており、すでにボトムに近い水準にある。この先、裁定買い残の底打ちと合わせて日経平均も反転する可能性はあるといえよう。 また、東証の空売り比率は2月7日の38.6%をボトムに反転しはじめ、3月3日の時点で49%まで上昇したが、昨日4日は46.3%に低下している。昨年の空売り比率の動向をみても、最高は51%で、3日の49%はそれに次ぐレベルの高水準。こうしたところからも、短期筋の空売りの動きはピークに達したともいえそうだ。今週2日には前場時点でTOPIXがプラス推移だったにもかかわらず、日銀によるETF買いが観測された。日銀の動きに変化がある中では、短期筋も積極的な空売りは仕掛けにくいだろう。 そのほか、昨年12月のメジャーSQ以降、期近の225先物の価格別売買高では、21100円どころに最も商いが集中しており、日経平均のPBR1倍にあたる20800円を手前にこの水準をボトムと意識した動きが多いとみえる。 こうした背景から、引き続きニュースフローに左右される展開とはなろうが、下値は堅く、指数にしても個別銘柄にしても、中長期的には今は買いのタイミングと考えられる。より短期の視点で考えるのであれば、先週の世界同時株安以降、日中の225先物の売買代金を日経平均の売買代金で割った比率では、1倍を上回る高水準が続き、先物主導のボラティリティの高い展開となっていることから、日経平均21100~21400円付近で同限月のコールとプットの買いを同枚数保有する「ストラングルの買い」戦略などが有効ともいえよう。 ■ドル・円は反落、日本株の上げ幅縮小で 5日午前の東京市場でドル・円は失速。日本株の上昇を受けた円売りで107円74銭まで強含む場面もあったが、日経平均株価の上げ幅縮小で円売りは弱まり、ドルは107円20銭台に値を下げた。一方、米株式先物はマイナス圏で推移しており、今晩の株安を警戒したドル売りに振れやすい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円26銭から107円74銭、ユーロ・円は119円52銭から120円00銭、ユーロ・ドルは1.1131ドルから1.1143ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・オウケイウェイヴ<3808>、オルトプラス<3672>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はテルモ<4543> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・ブラード米セントルイス連銀総裁 「新型コロナウイルスをめぐる状況は引き続き不安定」 「今年前半の世界経済は打撃」 【経済指標】 ・豪・1月貿易収支:+52.10億豪ドル(予想:+48.00億豪ドル、12月:+53.76億豪ドル←+52.23億豪ドル) <国内> ・12:35 30年国債入札の結果発表 <海外> ・OPEC臨時総会 《HH》
関連銘柄 17件
3672 東証スタンダード
101
10/7 15:00
±0(%)
時価総額 2,094百万円
ソーシャルゲームの企画・開発、運営を行う。運営タイトルは「ヒプノシスマイク」など。ゲーム支援事業なども手掛ける。他社タイトル等の開発受託、運営受託の拡大進める。ゲーム支援事業は事業運営体制を見直し。 記:2024/06/24
3808 名証ネクスト
56
10/7 15:30
+1(%)
時価総額 2,278百万円
Q&A形式のコミュニティサイト「OKWAVE」を運営。従業員同士が気持ちを伝え合うサンクスカードサービスが伸長。人件費等削減で営業赤字縮減。好採算のネット広告強化。上場廃止の回避図る。継続前提に疑義注記。 記:2024/08/06
4063 東証プライム
6,142
10/7 15:00
+119(%)
時価総額 12,432,163百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。希土類磁石は車載市場などへの拡販に取り組む。配当性向は中長期的に40%目指す。 記:2024/05/16
4502 東証プライム
4,268
10/7 15:00
+28(%)
時価総額 6,753,150百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4543 東証プライム
2,843.5
10/7 15:00
+30(%)
時価総額 4,238,797百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4661 東証プライム
3,786
10/7 15:00
+62(%)
時価総額 6,884,655百万円
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの運営等を行うテーマパーク事業が主力。ホテル事業や商業施設「イクスピアリ」の運営等も。テーマパーク事業は海外ゲストの回復などで順調。25.3期は2桁増収計画。 記:2024/07/02
6501 東証プライム
3,904
10/7 15:00
+143(%)
時価総額 18,101,165百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6594 東証プライム
3,098
10/7 15:00
+57(%)
時価総額 3,694,579百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6758 東証プライム
2,880.5
10/7 15:00
+113.5(%)
時価総額 17,983,244百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
7,191
10/7 15:00
+217(%)
時価総額 5,509,521百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6954 東証プライム
4,265
10/7 15:00
+111(%)
時価総額 4,305,718百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7974 東証プライム
8,087
10/7 15:00
+344(%)
時価総額 10,502,506百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8031 東証プライム
3,442
10/7 15:00
+67(%)
時価総額 10,420,266百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8035 東証プライム
25,650
10/7 15:00
+295(%)
時価総額 12,097,386百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9432 東証プライム
149.6
10/7 15:00
+1.2(%)
時価総額 13,546,327百万円
国内最大の通信会社。傘下にNTT東西、NTTドコモ、NTTデータなど。グローバル事業を強化。総合ICT事業は増収。通信端末機器販売収入、システムインテグレーションサービス収入が増加。24.3期3Qは増収。 記:2024/04/14
9983 東証プライム
50,450
10/7 15:00
+1,240(%)
時価総額 16,054,249百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
8,745
10/7 15:00
+184(%)
時価総額 15,067,233百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17