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後場に注目すべき3つのポイント~約4カ月ぶりに22000円を割り込む

2020/2/27 12:39 FISCO
*12:39JST 後場に注目すべき3つのポイント~約4カ月ぶりに22000円を割り込む 27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅に4日続落、約4カ月ぶりに22000円を割り込む ・ドル・円は下げ渋り、上海総合指数の大幅安回避で ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はファーストリテ<9983> ■日経平均は大幅に4日続落、約4カ月ぶりに22000円を割り込む 日経平均は大幅に4日続落となった。401.14円安の22025.05円(出来高概算7億7176万株)で前場の取引を終えた。前日の米国株式市場では、連日の新型コロナウイルスによる懸念から株価が大きく下落するなかで自律反発狙いの買いが先行したが、次第に世界的な感染拡大を嫌気した売りに押されたことで、主要3指数はまちまちであった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円安の22205円。この流れから本日の日経平均は売り先行スタートとなった。前日の米国市場でナスダックやSOX指数は小幅に上昇したが、東京市場のハイテク株には波及しなかった。値がさハイテク株が総じて弱含むなか、日経平均は寄付から下げ幅をじりじりと拡大させ、約4カ月ぶりに22000円を一時割り込んだ。 セクターでは、東証33業種が全て下落となるなか、とりわけ、空運業や証券・商品先物取引業、鉱業の下げが目立った。売買代金上位銘柄では、ソフトバンクG<9984>、ソニー<6758>、トヨタ自動車<7203>、ファーストリテ<9983>、三井住友<8316>、任天堂<7974>、SUMCO<3436>、東京エレクトロン<8035>、オリエンタルランド<4661>、武田薬<4502>がさえない。一方で、新型コロナウイルスの検出機器に対する期待感からキョーリンHD<4569>が6%高になった。 足元で新型肺炎の感染者としては、欧州・ギリシャや南米・ブラジルにも拡大しているほか、米国でも感染が広がりつつある状況で、世界経済減速に対する警戒感が本格的に強まっている。本日は中国を除いたアジア株は総じて軟調推移となっており、東京市場でも海外短期筋による指数先物に対する断続的な売りに繋がっている。これを受け、日経平均VI(ボラティリティー・インデックス)は、危険水準とされる節目の30ptを2018年12月以来約1年3ヶ月ぶりに突破した。前日の当欄でも指摘した通り、リスク・パリティ戦略を取るファンドからの機械的な売りには警戒しておきたいところである。 年始からの期間でみた日経平均における価格帯別売買高において最も商いが集中している水準は23800円処、次いで23200円処となっており、現行の日経平均はこの水準から大きく下方に位置している。レンジ下放れ後の押し目買いの動きも乏しいところを勘案すると、目先的なリバウンド力の弱さも意識される。物色対象としても、巣ごもり消費やリモートワーク需要を取り込むことが期待される銘柄を除くと、ディフェンシブ銘柄に対する消去法的な商いに留まろう。 ■ドル・円は下げ渋り、上海総合指数の大幅安回避で 27日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。中国株安を受け、日本株が下げ幅を拡大した場面でやや円買いが進んだ。その後、上海総合指数の持ち直しで日経平均株価が22000円の大台を回復し、円買いは後退。ただ、米株安観測でドル買いは仕掛けづらく、ドル・円は戻りが鈍い。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円19銭から110円46銭、ユーロ・円は120円07銭から120円35銭、ユーロ・ドルは1.0878ドルから1.0913ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・アイスタディ<2345>、fonfun<2323>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・トランプ米大統領 「新型ウイルスが問題でなくなるまで、中国をはじめとした渡航制限を緩めない」 「新型ウイルスが米GDPに影響を与えるか、はっきりしていない」 「FRBの政策金利には満足していない」 ・片岡日銀審議委員 「物価目標に向けたモメンタムはすでに損なわれている」 <国内> ・14:00 雨宮日銀副総裁あいさつ ・14:30 片岡日銀審議委員会見 <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 13件
2323 東証スタンダード
833
11/27 15:30
-11(%)
時価総額 2,956百万円
SMS配信サービス「バンソウSMS」、Webメールサービス「リモートメール」などのクラウドソリューション事業が主力。DXソリューション事業も展開。SaaS事業のサービスを強化。26.3期売上20億円目標。 記:2024/09/01
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時価総額 6,035百万円
ブロックチェーン開発支援等を行うブロックチェーンサービス事業、システムエンジニアリング事業が柱。Zaif、チューリンガムなどを傘下に持つ。Zaifの経営改革は順調。新規パイプライン開拓等に取り組む。 記:2024/10/06
3436 東証プライム
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時価総額 423,712百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
4502 東証プライム
4,093
11/27 15:30
-39(%)
時価総額 6,511,709百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4569 東証プライム
1,474
11/27 15:30
-16(%)
時価総額 95,232百万円
1923年創業の医薬品メーカー。咳嗽治療薬「リフヌア」、ニューキノロン系抗菌剤「ラスビック」、過活動膀胱治療剤「ベオーバ」等が主要製品。呼吸器科、耳鼻科、泌尿器科にリソース集中。パイプラインの拡充に注力。 記:2024/10/11
4661 東証プライム
3,538
11/27 15:30
+103(%)
時価総額 6,433,680百万円
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの運営等を行うテーマパーク事業が主力。ホテル事業や商業施設「イクスピアリ」の運営等も。テーマパーク事業は海外ゲストの回復などで順調。25.3期は2桁増収計画。 記:2024/07/02
6758 東証プライム
3,018
11/27 15:30
+35(%)
時価総額 18,841,670百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
7203 東証プライム
2,571
11/27 15:30
-96.5(%)
時価総額 40,608,912百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,527
11/27 15:30
+218(%)
時価総額 11,073,930百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,240
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-410(%)
時価総額 10,489,118百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
3,580
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時価総額 14,049,825百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
9983 東証プライム
51,190
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世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,981
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+137(%)
時価総額 13,202,025百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17