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後場に注目すべき3つのポイント~足元しっかりだが持続力は?

2019/8/20 12:48 FISCO
*12:48JST 後場に注目すべき3つのポイント~足元しっかりだが持続力は? 20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日続伸、足元しっかりだが持続力は? ・ドル・円はもみ合い、材料難で方向感は乏しい ・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファナック<6954> ■日経平均は3日続伸、足元しっかりだが持続力は? 日経平均は3日続伸。79.56円高の20642.72円(出来高概算4億4000万株)で前場の取引を終えている。 週明け19日の米株式市場でNYダウは3日続伸し、249ドル高となった。ロス商務長官が中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置をさらに90日間猶予すると発表し、米中摩擦への懸念が和らいだ。また、トランプ大統領がアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)と対中制裁関税の影響を議論したと明らかにしたこと、中国やドイツが景気刺激策を検討していると伝わったことなども相場を押し上げた。為替相場は1ドル=106円台後半と前日より円安方向に振れ、本日の日経平均はこうした流れを好感して42円高からスタート。朝方には一時20683.02円(119.86円高)まで上昇したが、引き続き米経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)などの重要イベントを控え様子見ムードもあり、プラス圏でもみ合う展開となった。東証1部の値上がり銘柄は全体の6割強、対して値下がり銘柄は2割強となっている。 個別では、ZOZO<3092>が4%を超える上昇。一部証券会社が日経平均採用候補に挙げ、期待が高まったようだ。中国の景気刺激策への期待からキーエンス<6861>などの設備投資関連株が買われ、米同業の決算を好感して資生堂<4911>なども上げが目立つ。その他売買代金上位ではソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、ソニー<6758>などが小じっかり。中小型株では今期末の記念配当実施を発表した串カツ田中<3547>などが買われ、テモナ<3985>はストップ高を付けた。一方、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、リクルートHD<6098>は小安い。リクルートHDは「内定辞退予測」販売問題で6日続落となっている。また、ワイヤレスG<9419>は取引時間中の年初来高値を更新した後に売りがかさみ、東証1部下落率上位に顔を出した。セクターでは、不動産業、証券、石油・石炭製品などが上昇率上位。反面、ゴム製品、空運業、非鉄金属などが下落率上位だった。 米国によるファーウェイへの禁輸措置は、保守に関わる一部取引について猶予期間が延長された。これを受けて前日の米国株が上昇し、日経平均もその流れを引き継いだ格好だ。前場は20500円台に位置する5日移動平均線を上回って推移しており、まずまずしっかりといったところ。今週はジャクソンホール会議でパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長らの講演が予定されており、主要国の金融緩和や財政出動への期待の高まりが株式相場を支えている。ジャクソンホール会議に向けて目先はこうした状況が続く可能性がある。 ただ、前日のNYダウの上げ幅に比べると日経平均の伸びは鈍く、中国株も前日終値を挟み小動きとなっている。本日ここまでの東証1部売買代金は概算で7500億円と盛り上がりに欠け、積極的に上値を追う動きは乏しい。前述の禁輸猶予延長は事前に報道されており、材料として新味はない。禁輸リストには関連会社46社が追加され、実際には制裁強化という内容で、米中対立の一段の激化につながるとの懸念は残る。また、市場が金融緩和や財政出動への「催促相場」の持続力に疑問を抱いている可能性もありそうだ。 ■ドル・円はもみ合い、材料難で方向感は乏しい 20日午前の東京市場でドル・円はもみ合い。短期的なリスク要因は後退しているが、材料難のため積極的なドル買いはみられず方向感の乏しい展開となった。 ドル・円は106円半ばから後半を中心とした値動き。世界的な減速懸念に対する過度な懸念は弱まり、日経平均株価の上昇を手がかりにやや円売り方向に振れた。ただ、ドル買い材料は見当たらず、ドルの上昇ペースは鈍い。 ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いが続く半面、中国株や香港株はマイナス圏で推移し、日本株高を好感した円売りは抑制された。また、米10年債利回りは節目の1.60%を下回る水準で推移しており、ドル買いは入りづらいようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円51銭から106円69銭、ユーロ・円は118円06銭から118円27銭、ユーロ・ドルは1.1077ドルから1.1088ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・シェアリングテクノロジー<3989>、ハウテレビジョン<7064>など6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファナック<6954> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・豪準備銀・議事要旨(8月6日開催分) 「経済のリスクは短期的にはダウンサイドに傾いているが、中長期的にはより均衡」 「非伝統的な金融政策を導入した先進国の事例を検討した」 <国内> ・12:35 20年国債入札の結果発表 <海外> ・イタリアのコンテ首相が上院で演説 《HH》
関連銘柄 16件
3092 東証プライム
4,855
11/27 15:30
+11(%)
時価総額 1,458,801百万円
国内最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営。LINEヤフー傘下。ファッションメディア「WEAR」の運営等も。配当性向70%目安。ZOZOTOWN事業では取扱アイテム、ブランドの拡充図る。 記:2024/06/09
3547 東証スタンダード
1,552
11/27 15:30
±0(%)
時価総額 14,632百万円
串カツ専門店を直営・FCで全国展開。冷凍串カツをインターネットでも販売。新業態の「鳥玉」「焼肉くるとん」を育成へ。認知度上昇や価格改定効果で堅調。拠点集約化等でコスト抑制。人件費増や施設費などこなす。 記:2024/08/05
3985 東証スタンダード
188
11/27 15:30
-5(%)
時価総額 2,148百万円
定期通販カートシステム「サブスクストア」、定期購入特化のクラウド通販システム「たまごリピート」等のEC支援事業を展開。エンジニアリング事業も。企業向けサブスク決済スキーム「サブスククレジット」の提供開始。 記:2024/10/13
891
11/27 15:30
-69(%)
時価総額 20,710百万円
暮らしのお困りごと事業を展開。日常生活の困りごとを解決するプラットフォームサイト「生活110番」、「電気工事110番」等を運営。約6700の加盟店と提携。集客力の向上、加盟店ネットワークの拡充等に注力。 記:2024/10/07
4911 東証プライム
2,806
11/27 15:30
-29.5(%)
時価総額 1,122,400百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
10,275
11/27 15:30
+95(%)
時価総額 16,952,127百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6758 東証プライム
3,018
11/27 15:30
+35(%)
時価総額 18,841,670百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
64,000
11/27 15:30
-1,580(%)
時価総額 15,565,312百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
3,973
11/27 15:30
-205(%)
時価総額 3,954,800百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7064 東証グロース
2,582
11/27 9:00
-48(%)
時価総額 3,473百万円
キャリアプラットフォーム事業を展開。新卒向けプラットフォーム「外資就活ドットコム」、若手社会人向けキャリアプラットフォーム「Liiga」が主力。累積取引社数は930社超。取引社数、会員数は着実増。 記:2024/10/25
7203 東証プライム
2,571
11/27 15:30
-96.5(%)
時価総額 40,608,912百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,527
11/27 15:30
+218(%)
時価総額 11,073,930百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,240
11/27 15:30
-410(%)
時価総額 10,489,118百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9419 東証スタンダード
221
11/27 15:30
-3(%)
時価総額 2,418百万円
他社のWi-Fiスポットや通信網を用いて無線通信サービスを提供。販売は家電量販店、携帯電話販売店、自社ECサイト等を通じて行う。中計では26.12期営業利益5億円以上目標。販売チャネルの拡充などを図る。 記:2024/10/22
9983 東証プライム
51,190
11/27 15:30
-260(%)
時価総額 16,289,733百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,981
11/27 15:30
+137(%)
時価総額 13,202,025百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17