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後場に注目すべき3つのポイント~1月以来の円高水準で輸出関連手がけにくい

2019/6/20 12:40 FISCO
*12:40JST 後場に注目すべき3つのポイント~1月以来の円高水準で輸出関連手がけにくい 20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、1月以来の円高水準で輸出関連手がけにくい ・ドル・円は弱含み、米長期金利の低下でドル全面安 ・値上がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクグループ<9984> ■日経平均は続伸、1月以来の円高水準で輸出関連手がけにくい 日経平均は続伸。130.23円高の21464.10円(出来高概算4億9612万株)で前場の取引を終えた。前日の米国株式市場では、注目の連邦公開市場委員会(FOMC)にて政策金利は据え置かれたものの、当局者の約半数が利下げを支持され、利下げ期待から発表後に主要3指数は上昇。これにより、シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の21285円となった。本日の東京市場は、シカゴ日経225先物清算値の水準を上回って買い先行でのスタートになった。その後は、前場中ごろから開始された中国・上海総合指数がプラスに転じて上げ幅を拡大するなか、225先物に対しても海外短期筋による断続的な買いが観測され、日経平均は前引けにかけてじりじりと上げ幅を拡大した。 セクターでは、不動産業や海運業、水産・農林業、その他製品、精密機器が1%超の上昇となった一方で、輸送用機器や鉱業は軟調。売買代金上位銘柄では、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、ソニー<6758>、ソフトバンクG<9984>、東京エレクトロン<8035>、NTT<9432>、みずほ<8411>、コマツ<6301>などが堅調。一方で、今期減益の見込みとして国内証券による投資判断格下げが観測されたキーエンス<6861>、円高進行を受けたトヨタ自動車<7203>、米アップルによるiPhoneの中国生産集中回避報道を受けた村田製作所<6981>や太陽誘電<6976>などは軟調であった。 19日に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で政策金利の据え置きが賛成多数で決定されたが、7月利下げの可能性は高まった。公表されたFOMC声明では、「景気拡大を維持するために適切に行動する」との見解が表明されており、金利調整で「辛抱強く対処する」との文言は削除された。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は会見で、「成長を持続させるために適切な行動をとる」と指摘しており、金利引き下げに前向きであることを市場に伝えた。 これを受け、現状はドル売りが優勢の需給状況となっている。また、本日の東京市場開始直後から米10年債利回りが2%台を割り込んでおり、これを受けてドル円も1ドル=107円台半ばまで調整し、現状は1月以来の円高・ドル安水準に位置する。中国をはじめとしたアジア市場が堅調さを保っていることから、225型銘柄の底堅さは意識されているものの、前述した急速な米長期金利低下に伴う円高進行を受けた自動車関連などの輸出関連や金融セクターは手がけにくいだろう。そんななか、後場の物色としても内需・ディフェンシブセクターや円高メリット銘柄に対する消去法的な商いに留まるとみられる。なお、日本銀行が本日まで開いた金融政策決定会合で、現行の政策維持を決めたが、これに対する市場反応は限定的のようだ。 ■ドル・円は弱含み、米長期金利の低下でドル全面安 20日午前の東京市場でドル・円は弱含み。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を背景に米10年債利回りが心理的節目を下抜け、ドルは全面安で107円台に落ち込んだ。 ドル・円は、108円付近で寄り付いた後、日経平均株価の堅調地合いを受けた円売りで小幅に持ち直したが、米10年債利回りが節目の2.0%を割り込んだことでドル売りが加速。ドルは主要通貨に対して大きく売り込まれた。 ドルは正午にかけても下落基調が継続。一方で、ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いを維持しており、目先の日本株高継続への期待感から円売りがドル売りを抑えたようだ。また、欧米株高観測も現時点で円売り要因のようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円56銭から108円14銭、ユーロ・円は121円11銭から121円51銭、ユーロ・ドルは1.1226ドルから1.1270ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・ソフィアホールディングス<6942>とサンオータス<7623>、2銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクグループ<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・トランプ米大統領 「ロシアや中国と良好な関係を持つことが重要」 【経済指標】 ・NZ・1-3月期GDP速報値:前年比+2.5%(予想:+2.3%、10-12月期:+2.5%←+2.3%) <国内> ・日銀政策金融政策決定会合(最終日) ・14:30 4月全産業活動指数(前月比予想:+0.7%、3月:-0.4%) ・15:30 黒田日銀総裁会見 <海外> ・習中国国家主席が訪朝(21日まで) ・EU首脳会議(21日まで) ・英保守党党首選の第4回投票 《HH》
関連銘柄 14件
6301 東証プライム
4,160
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時価総額 4,051,054百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6758 東証プライム
2,977.5
11/25 15:30
+29.5(%)
時価総額 18,588,824百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
66,670
11/25 15:30
+1,010(%)
時価総額 16,214,677百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6942 東証スタンダード
1,080
11/25 15:30
-1(%)
時価総額 5,052百万円
ソフィア総合研究所、ソフィアデジタル、ルナ調剤等を傘下に収める持株会社。調剤薬局の運営、システム開発・保守・運用、MVNO中心の情報通信サービス等を手掛ける。M&A等による新規事業開拓、事業領域拡大図る。 記:2024/10/14
6976 東証プライム
2,209
11/25 15:30
+60(%)
時価総額 287,652百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
6981 東証プライム
2,563.5
11/25 15:30
+1.5(%)
時価総額 5,102,936百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,694.5
11/25 15:30
+30(%)
時価総額 42,559,592百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7623 東証スタンダード
527
11/25 15:30
±0(%)
時価総額 1,703百万円
ENEOSブランドのサービスステーションの運営等を行うエネルギー事業が主力。1926年創業。神奈川県地盤。プジョーブランドなどの新車・中古車販売も。SS拠点の拡大により、燃料販売量の維持・拡大図る。 記:2024/09/03
7974 東証プライム
8,199
11/25 15:30
+33(%)
時価総額 10,647,959百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
23,135
11/25 15:30
+885(%)
時価総額 10,911,229百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
3,819
11/25 15:30
-16(%)
時価総額 9,697,396百万円
みずほ銀行を中核とする銀行持株会社。みずほ信託銀行、みずほ証券、みずほリサーチ&テクノロジーズなども傘下に持つ。シンジケートローンなどに強み。配当性向は40%目安。26.3期連結ROE8%超目標。 記:2024/08/27
9432 東証プライム
154.8
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-1.2(%)
時価総額 14,017,189百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10
9983 東証プライム
50,730
11/25 15:30
+1,710(%)
時価総額 16,143,351百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,874
11/25 15:30
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時価総額 13,044,736百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17