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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、ECB理事会後はユーロ売りも

2019/6/6 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、ECB理事会後はユーロ売りも 6日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想したい。米トランプ政権の強硬な通商政策が嫌気され、円買いに振れやすい展開は続く見通し。ただ、欧州中銀(ECB)理事会でのハト派姿勢でユーロ売りが優勢となれば、ドル選好地合いとなりそうだ。 前日の海外市場では、米ADP雇用統計(民間雇用者数)が予想を大きく下回り、明日発表の米雇用統計の下振れが懸念された。市場では、連邦準備制度理事会(FRB)による利下げを後押しするとの見方からドル売りに振れ、ドル・円は一時107円80銭台に軟化。ただ、大引けにかけてドルは買い戻しにより値を戻している。本日のアジア市場では、トランプ米大統領がメキシコの不法移民対策を不十分としたことを材料視。貿易環境の悪化への懸念から円買いが強まる場面もあったが、ドル・円は108円台を維持。米10年債利回りも下げ渋っており、前日までのドル売りは収束したようだ。 この後の欧米市場では、ECB理事会やその後のドラギ総裁の記者会見が注目される。4日に発表されたユーロ圏の消費者物価指数(CPI)は前年比+1.2%と、コア指数も含め予想以上に鈍化している。今回の会合では第3弾となる貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)の詳細が示される見通しだが、当局者のなかには一段の緩和を求める声もあり、全般的にハト派のトーンに傾くだろう。ユーロ・ドルが今月に入り一時1.13ドル台まで浮揚したのは主に米利下げ観測によるドル売りが背景。今晩のECB理事会で改めてハト派姿勢が示されればユーロ売りが優勢となり、ドル・円を小幅に押し上げそうだ。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・18:00 ユーロ圏・1-3月期GDP確定値(前年比予想:+1.2%、改定値:+1.2%) ・18:00 カーニー英中銀総裁基調講演(IIF春季総会、東京) ・20:45 欧州中央銀行(ECB)理事会(政策金利は0.00%に据え置き予想) ・21:30 ドラギECB総裁会見 ・21:30 米・4月貿易収支(予想:-507億ドル、3月:-500億ドル) ・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:21.5万件、前回:21.5万件) ・21:30 米・1-3月期非農業部門労働生産性改定値(前期比年率予想:+3.5%、速報値:+3.6%) ・21:30 カナダ・4月貿易収支(予想:-28億加ドル、3月:-32.1億加ドル) ・21:40 カプラン米ダラス連銀総裁講演(ボストン大学) ・02:00 ウィリアムズNY連銀総裁講演(国際経済、米外交問題評議会) 《FA》