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香港デモ「一国二制度」の危機、台湾も敏感に反応(現地取材)
2019/6/27 9:39
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*09:39JST 香港デモ「一国二制度」の危機、台湾も敏感に反応(現地取材) 香港から中国本土の司法当局へ容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」の改正案をきっかけとして、香港のデモが継続している。あくまでも主催者側の発表数値となるが、香港の中国返還後において最大規模となるデモは103万人の動員に続き、16日に200万人規模まで膨れ上がったとされる。 参加者の中には、この条例が成立することで共産党政権は香港の一般市民を理由もなく大陸に連れて行くことを可能としているのでないかということ、資本家が香港から逃避して国際自由港の香港が中国共産党の統治下にある大陸の都市と変わらなくなると危惧しているとの声もある。 6月15日には香港政府の林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官が同条例改正案の延期を表明し、18日には事実上撤回した。2020年7月までに同条例改正案が可決しなければ廃案になることに対して、期限までに間に合わないとする発言をしたことが事実上の撤回にあたる。 28日と29日の主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)への関心を高めるべく、香港の市民団体はデモを継続する。台湾総統選への影響も見逃せない。現状、台湾の民意は中国からの独立を継続するというものであるが、中国による地経学的な締め付けで、景気の伸び悩みが蔡総統への逆風になってきた。ただ、ここにきて中国から距離を置く蔡総統の支持率が上昇している。現在、香港に適用されている「一国二制度」は、そもそも台湾の平和的な解放に向けてトウ小平が述べた制度である。香港の自治が中国によって脅かされる中、台湾はその姿を香港に当てはめているのだろう。 《HH》
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