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トウモロコシ相場は米国産の作付け遅れには期待するな? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)
2019/5/24 8:59
FISCO
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*08:59JST トウモロコシ相場は米国産の作付け遅れには期待するな? サンワード貿易の松永氏(三井智映子) 皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の気になるレポートです。トウモロコシ市場には相場サイクルがあり、アメリカでのとうもろこしの作付けが4月中旬頃~6月上旬、収穫が9月~11月に行われることで、この期間は天候で価格が左右されるため天候相場と呼ばれています。今は天候相場真っ只中ですね。ちなみに冬から春にかけての半年は需要と供給で価格が動く需給相場です。 トウモロコシが作付けされている米中西部で作業が遅れているとのこと。今日は気になるトウモロコシ市場についてのレポートをご紹介します。 レポートでは、『作付け作業が、雨がちな天気で遅れております』と解説。平年をかなり下回っているとのことで、『米国農務省気象学者のバード・リピューイ氏は、「米中部では、過去30年間で3番目に遅いトウモロコシの作付け進展となっている。この天候の混乱は、平均的なトウモロコシの植え付けを5月末まで残すでしょう。」と指摘しております』と伝えています。 そう考えると、トウモロコシの価格が上がりそうですが、そうもいかないよう。 『トウモロコシの作付け遅れを受けて、トウモロコシより後から作付けする大豆の作付けが増加するとの観測が高まりました』とする一方で、『米中貿易問題や10年ぶりの安値に苦しむ大豆より、小麦やコーンの作付面積を増やしたいと考える米国農家は多そうです』と考察しています。 また、ACCCUウエザーによるシカゴの天気予報で6月までの天気予報で概ね好天が続きそうだとしており、『米国産トウモロコシと米国産大豆の今後の作付けは、加速度的に速まることが予想されます』と分析しています。続けて、『今年の米中西部穀倉地帯の天候は、エルニーニョ現象の影響を受けて夏場は気温が低めとなる見通し』で、『現在発生しているエルニーニョ現象が夏場まで続く確率は80%、秋まで続く確率は60%と気象庁が指摘』しており、洪水被害やハリケーンの被害も少なそうとのことです。 松永さんは、結論として『必要以上に米国産トウモロコシの作付遅れに期待することは避けるべきかもしれません』と示唆しています。参考にしてみてくださいね。 上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の5月22日付の「トウモロコシ市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。 三井智映子の「気になるレポート」は各種レポートを三井智映子の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。 フィスコマーケットレポーター 三井智映子 《HH》
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