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リスク選好姿勢後退も日経平均の25日線での底堅さ見極め

2019/10/3 8:53 FISCO
*08:53JST リスク選好姿勢後退も日経平均の25日線での底堅さ見極め  3日の日本株市場は、米株安の流れを受けて、ギャップスタートとなろう。2日の米国市場では、NYダウが494ドル安と大幅な下落となり、S&P業種別ではすべてのセクターが下げている。前日のISM製造業に続いて、9月ADP雇用統計が予想を下振れ、景気後退への懸念から投資家のリスク選好姿勢が後退した。これにより、シカゴ日経225先物清算値は大阪比365円安の21345円。円相場は1ドル107円10銭台と円高に振れており、サヤ寄せする格好から売りが先行しよう。  出来高が薄い中での先物主導によるインデックスに絡んだ売りが先行するため、下に振れやすい需給状況となろうが、25日線レベルでの底堅さが意識されるかを見極めたいところであろう。これまで弱気センチメントに傾いていたこともあり、ポジションがロングに傾いている訳ではなく、売り一巡後はこれまで同様、こう着感の強い相場展開が見込まれる。  また、9月相場は堅調ではあったが、グローバル的には日本株の出遅れが際立っていることもあり、ボトム圏では巻き戻しに伴う買いも入りやすいところであろう。まずは、売り一巡後の底堅さを見極める格好となりそうである。物色としては内需系にシフトしやすいところであるが、増税の影響が警戒されていた小売りの一角などへの見直しが意識されやすいところ。  その他、ゲーム株など足元で堅調な値動きをみせているところに対しては、資金の逃げ足が速い一方で、相対的に継続した物色が見られそうである。外部環境が不透明なだけに、中小型株の材料性のある銘柄での、値幅取りが中心になりやすい。 《AK》