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前週下落分取り戻すもチャートでは戻り一服意識

2021/7/13 12:18 FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)] 日経平均;28792.06;+223.04TOPIX;1968.45;+15.12 [後場の投資戦略]  前日の大幅反発に続き、本日も日経平均は200円超と値幅を伴った堅調な動きで続伸。7月2日の終値28783.28円を超え、前週1週間での下落分を取り戻すことに成功した。前日に600円超も急反発していただけに、今日は戻り一服で米株高の流れには乗れない展開も想定されたが、良い意味で予想を裏切られた。  しかし、それでも状況は2週間前に戻ったに過ぎず、連日最高値を更新している米株市場との差は依然として大きい。本日も続伸しているとはいえ、日経平均は日足チャートでみると、25日移動平均線が位置する28782円近辺での上値の重さが目立っており、同線を明確に超えてきているわけではない。まだ上値切り下げトレンドの継続が変わったとは言えないだろう。また、この先に位置する29000円処では、強烈な戻り待ちの売り圧力から戻り局面で何度も定着に失敗している。今月下旬から始まる4-6月期決算で良好な内容が確認されるまでは、この節目の突破には時間がかかるだろう。  しかし、明るい材料も増えてきた。製造業決算の前哨戦にも当たる安川電機<6506>が前週末に第1四半期(3-5月)決算および通期計画の上方修正を発表したが、実績と修正後の計画値はともに市場予想を大幅に上振れた。前日は、内閣府が発表した5月の機械受注統計が市場予想を大きく上回ったこともあり、同社のほか、ファナック<6954>、オークマ<6103>、牧野フライス<6135>、DMG森精機<6141>、THK<6481>、SMC<6273>、キーエンス<6861>などの関連株が大幅に上昇した。  さらに、前日引け後に発表された6月の工作機械受注高は前年同月比96.6%増の1321億円、前月比でも6.6%増と好調な内容だった。外需は引き続き高水準で推移した一方、内需が大きく回復した。設備投資の裾野が広がり、大きく回復している様子が窺える。こうした背景もあり、前出の機械関連株は本日も堅調、安川電機は今年1、2、4月に3度定着に失敗した6000円台が再び近づいてきている。好決算を発表した銘柄が1日で失速せずに買いが続いている点はポジティブに捉えられる。4-6月期決算でも、同社のように高進捗かつ上方修正を発表するような銘柄が多く出てくれば、日経平均も29000円台定着からの自力での3万円突破が見えてこよう。 《AK》
関連銘柄 8件
6103 東証プライム
3,035
11/27 15:30
-105(%)
時価総額 204,893百万円
1898年創業の大手工作機械メーカー。愛知県丹羽郡に本社。マシニングセンタが主力。NC旋盤、複合加工機、NC研削盤等も。海外売上比率は6割超。スマートマシン、スマートファクトリーソリューションを強化。 記:2024/08/06
6135 東証プライム
6,550
11/27 15:30
-210(%)
時価総額 163,056百万円
大手工作機械メーカー。1937年創業。NCフライス盤、マシニングセンタを国内で初めて開発。金型・精密部品向けマシニングセンタ、放電加工機に強み。営業拠点の拡大図る。半導体製造装置関連は引き合い増加傾向。 記:2024/10/29
6141 東証プライム
2,529
11/27 15:30
-63(%)
時価総額 359,007百万円
工作機械メーカー大手。5軸・複合加工機やターニングセンタ、マシニングセンタ、超音波加工機等を手掛ける。海外売上高比率が高い。機械1台当たりの受注単価は上昇。民間航空機や宇宙、メディカル向け等が需要好調。 記:2024/06/28
6273 東証プライム
65,030
11/27 15:30
-2,040(%)
時価総額 4,381,006百万円
空気圧制御機器メーカー。方向制御機器や駆動機器、空気圧補助機器、温調機器等の製造・販売を行う。空気圧機器で世界トップシェア。豊富な品揃えなどが強み。千葉県柏市の新技術センターは25年9月に完成予定。 記:2024/10/04
6481 東証プライム
3,618
11/27 15:30
-80(%)
時価総額 469,823百万円
機械要素部品メーカー。直動案内部品「LMガイド」、ボールスプライン、ボールねじ等を手掛ける。LMガイドは世界トップシェア。免震装置等も。配当性向は30%基本。グローバル展開等で製品市場の拡大を図る。 記:2024/08/10
6506 東証プライム
4,010
11/27 15:30
-111(%)
時価総額 1,069,427百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
6861 東証プライム
64,000
11/27 15:30
-1,580(%)
時価総額 15,565,312百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
3,973
11/27 15:30
-205(%)
時価総額 3,954,800百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02