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円高懸念再び

2019/7/3 12:31 FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)] 日経平均;21608.73;-145.54TOPIX;1575.40;-14.44 [後場の投資戦略]  本日の東京市場では為替が再び円高方向に振れたことを受け、利益確定の売りが優勢の展開となっている。先週末の米中首脳会談で通商協議の再開が決まり、リスク選好的なドル買い・円売りが出たが、長くは続かなかった格好だ。直近発表された主要国・地域の景況感指数がいずれも市場予想を下回り、ECB総裁人事などに絡み金融緩和への期待も根強く、米長期金利は前日の取引で節目の2%を再び下回った。先に触れたとおり、日銀は緩和余地に乏しいとの見方が多く、円高圧力につながっている。なお、今晩の米国市場は半日取引で、翌4日は独立記念日のため休場となる。海外投資家の取引参加が減り、相場の方向感は出にくいと考えられる一方、薄商いのなか下方に振らされる可能性もある。  個別株で見ると、安川電の下げがきつい。ナバロ米大統領補佐官が「米中通商協議が妥当な合意に達するには時間を要する」などと発言したことが伝わっているが、来週予定されている第1四半期(3-5月)決算発表を前に、業績悪化を警戒した売りが出ているとの見方もある。今月下旬から企業の決算発表が本格化することも念頭に置いておきたい。(小林大純) 《AK》