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日経平均は大幅反発、マド埋めは週明けの米国市場の動向次第に

2019/7/1 12:18 FISCO
*12:18JST 日経平均は大幅反発、マド埋めは週明けの米国市場の動向次第に  日経平均は大幅に反発。383.01円高の21658.93円(出来高概算5億5000万株)で前場の取引を終えた。注目された米中首脳会談では、貿易協議の再開で合意と想定された結果となったが、ファーウェイに米国製品を売ることを認めていきたいと態度を軟化させたことがサプライズとなった。ギャップスタートで始まった日経平均は一気に直近戻り高値を上放れると、その後は高値もち合いを続けながらも、前引けにかけてじりじりと上げ幅を広げてきている。これにより、大型連休後の下げで空けていたマド(21639円-21875円)の下限レベルを回復してきている。  東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1900を超えており、全体の9割を占める全面高商状。セクターでは東証33業種全てが上昇しており、海運の上昇率が3%を超えているほか、電気機器、医薬品、機械、証券の上昇率が2%を超えている。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、TDK<6762>、アドバンテスト<6857>がけん引。  米中首脳会談において貿易協議の再開で合意したことにサプライズ感はないが、期待先行で上昇していた訳でもなく、ポジションがロングに傾いている需給ではないことから、一先ずアク抜けにつながる格好であろう。ファーウェイ問題についても、米高官は世界的に入手できる汎用品に限定されるとし、安全保障上の懸念があるものは認可が下りないと明言しており、楽観視はできないところではある。とは言え、ファーウェイ問題による業績懸念が強まっていただけに、買い戻しに向かわせる材料である。  日経平均は、5月の大型連休後の下落局面で空けたマド下限を回復してきている。今後は21500円を支持線として意識しつつ、マド埋めに向かう流れとなるかを見極めるところであろう。グローベックスの米株先物では、NYダウは200ドルを超える上昇で推移しており、週明けの米国市場の上昇は織り込み済みである。ただし、200ドルを超える上昇や米半導体株の強い動きがみられるようだと安心感につながるだろう。週明けの米株動向を受けた明日以降の相場展開が期待されるところである。 《AK》
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