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4日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で4日ぶり反落、自動車株に売り

2024/12/4 17:49 FISCO
*17:49JST 4日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で4日ぶり反落、自動車株に売り 4日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比14.16ポイント(0.42%)安の3364.65ポイントと4日ぶりに反落した。 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米中対立の激化や、米金利上昇が懸念されている。中国商務部は3日、ガリウムやゲルマニウム、アンチモンなど半導体材料となるデュアルユース(軍事と民生の両用)に関連する物資の米向け輸出規制を強化すると発表した。バイデン米政権が2日、新たな対中半導体規制を発表したことに対する対抗措置とみられる。昨夜の米債券市場では、堅調な米雇用指標を受け、米10年債利回りが上昇した。米金利の先高観が意識される中、資金流出の懸念も依然くすぶっている。 ただ、下値は限定的。中国経済対策の期待感が続いている。外電は3日に消息筋情報として、翌年の経済政策方針を決める中国の重要会議「中央経済工作会議」は、来週11日から2日間の日程で開催される見通し――と報じた。金融・財政政策を強めるとの期待が根強く、会議の後、預金準備率が引き下げられるとの観測も広がっている。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、自動車の下げが目立つ。力帆科技(601777/SH)が7.5%安、上海汽車集団(600104/SH)が5.7%安、広州汽車集団(601238/SH)が5.6%安、長城汽車(601633/SH)が2.3%安で引けた。 医薬品株もさえない。河南太龍薬業(600222/SH)が3.9%、浙江医薬(600216/SH)が2.5%、江蘇聯環薬業(600513/SH)が2.4%、九州通医薬(600998/SH)が2.2%ずつ下落した。不動産株、消費関連株、インフラ関連株、素材株、保険・証券株なども売られている。 半面、半導体株は総じて高い。フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が2.6%、IC設計の上海貝嶺(600171/SH)が2.2%、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が1.8%、半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が1.7%、アナログ半導体チップの中電科芯片技術(600877/SH)が1.2%ずつ上昇した。需要増の思惑が浮上している。中国の通信や自動車、半導体など主要産業の業界団体は3日、米国の半導体は安全ではないとして、中国製品の購入を促す声明を出した。そのほか、エネルギー株、公益株、銀行株も物色されている。 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.72ポイント(0.62%)安の276.81ポイント、深センB株指数が2.76ポイント(0.23%)高の1222.77ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《AK》