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2日の香港市場概況:ハンセン0.7%高で続伸、BYDエレク11.3%上昇

2024/12/2 18:00 FISCO
*18:00JST 2日の香港市場概況:ハンセン0.7%高で続伸、BYDエレク11.3%上昇 週明け2日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比126.68ポイント(0.65%)高の19550.29ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が62.37ポイント(0.90%)高の7009.05ポイントと続伸した。売買代金は1460億9900万香港ドルにやや拡大している(11月29日は1335億130万香港ドル)。 中国景況感改善が相場を支える流れ。週末に公表された国家統計局などによる11月の景況感指数に関しては、製造業PMIが50.3に上向き、市場予想(50.2)も上回った。また、取引時間中に発表された民間集計の財新・中国製造業PMIは予想(50.6)を上回る51.5に上向き、5カ月ぶりの高水準に達している。ただ、上値は限定的。通商問題を巡る米中対立の激化懸念がくすぶっているほか、2日の外国為替市場で対米ドルの人民元安が進行し、7月後半以来の水準に下落していることも懸念された。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、電子機器製造受託サービス(EMS)中国大手の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が11.3%高、ミネラルウォーター中国最大手の農夫山泉(9633/HK)が8.3%高、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が5.0%高と上げが目立った。BYDエレクについては、長沙の第2期プロジェクトが稼働し、生産能力が拡大したことを材料視している。 セクター別では、自動車が総じて高い。広州汽車集団(2238/HK)が25.2%、北京汽車(1958/HK)が8.0%、東風汽車集団(489/HK)が7.1%、小鵬汽車(9868/HK)が5.1%、吉利汽車HD(175/HK)が4.0%ずつ上昇した。広州汽車は新ブランドの期待感が先行している。同社は11月30日、華為技術(ファーウェイ)とインテリジェントカーに関する戦略的提携関係を結ぶことに合意した。販売の好調も好感されている。小鵬汽車の11月納車は初の3万台越えで、3カ月連続で月次最多を更新。吉利汽車も11月販売で過去最多を記録した。 マカオのカジノ株もしっかり。澳門博彩HD(880/HK)が4.4%高、金沙中国(1928/HK)が2.3%高、永利澳門(1128/HK)が2.2%高、銀河娯楽集団(27/HK)が1.6%高で取引を終えた。業績改善が期待される。マカオ政府は1日、今年11月の域内カジノ売上高が前年同月比で14.9%増加したと報告した。23カ月連続でプラス成長を維持したという。 半面、産金セクターはさえない。中国黄金国際資源(2099/HK)が4.0%、霊宝黄金(3330/HK)が2.0%、招金鉱業(1818/HK)が1.8%、山東黄金鉱業(1787/HK)が1.7%ずつ下落した。 他の個別株動向では、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が0.8%安。同社の7〜9月期決算は、調整後利益が2.2倍に膨らんだものの、一部のアナリストが目標株価を引き下げたこともあり、好材料の出尽くし感が意識された。 本土市場も続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.13%高の3363.98ポイントで取引を終了した。消費関連株が高い。不動産株、インフラ関連株、素材株、保険・証券株、医薬株、ハイテク株、公益株なども買われた。半面、銀行株は安い。エネルギー株の一角も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》