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2日の中国本土市場概況:上海総合1.1%高で続伸、消費と不動産に買い

2024/12/2 17:09 FISCO
*17:09JST 2日の中国本土市場概況:上海総合1.1%高で続伸、消費と不動産に買い 週明け2日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比37.53ポイント(1.13%)高の3363.98ポイントと続伸した。 投資家心理が上向く流れ。中国景況感の改善や追加経済対策の期待感がプラスだ。週末に公表された国家統計局などによる11月の景況感指数に関しては、製造業PMIが50.3に上向き、市場予想(50.2)も上回っている。また、取引時間中に発表された民間集計の財新・中国製造業PMIは予想(50.6)を上回る51.5に上向き、5カ月ぶりの高水準に達した。経済対策に関しては、年内の預金準備率引き下げ観測が依然流れている。金融当局が緩和スタンスを強めるとの見方で、中国債券市場では、10年債利回りの低下に勢いがつき、足元では約22年ぶりの低水準を付けた。 ただ、上値は限定的。通商問題を巡る米中対立の激化懸念がくすぶっているほか、2日の外国為替市場で対米ドルの人民元安が進行し、7月後半以来の水準に下落していることも懸念された。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、消費関連の上げが目立つ。自動車の広州汽車集団(601238/SH)がストップ(10.0%)高、スーパーの永輝超市(601933/SH)がストップ(9.9%)高、家電の四川長虹電器(600839/SH)が4.6%高、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が4.4%高、食品の仏山市海天調味食品(603288/SH)が4.2%高で引けた。 不動産株も物色される。光明地産(600708/SH)がストップ(9.9%)高、緑地HD(600606/SH)が6.5%高、華遠地産(600743/SH)が5.9%高、中華企業(600675/SH)が2.7%高で取引を終えた。インフラ関連株、素材株、保険・証券株、医薬株、ハイテク株、公益株なども買われている。 半面、銀行株は安い。上海農村商業銀行(601825/SH)が6.1%、華夏銀行(600015/SH)が1.8%、北京銀行(601169/SH)が1.6%、交通銀行(601328/SH)が1.2%ずつ下落した。エネルギー株の一角も売られている。 外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.66ポイント(0.96%)高の279.44ポイント、深センB株指数が3.87ポイント(0.32%)高の1214.91ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》