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5日の香港市場概況:ハンセン0.1%高で3日ぶり反発、消費セクター相場支え

2023/10/5 18:00 FISCO
*18:00JST 5日の香港市場概況:ハンセン0.1%高で3日ぶり反発、消費セクター相場支え 5日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比18.03ポイント(0.10%)高の17213.87ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が5.30ポイント(0.09%)高の5887.98ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は470億480万香港ドルに縮小し、今年最低を連日で更新している(4日は576億2630万香港ドル)。 米金利低下が好感される流れ。労働需給の緩和で金融引き締めの長期化懸念がやや薄らぐ中、昨夜の米債券市場では、16年ぶりの高水準を連日で付けていた米10年債利回りが急低下した。また、ハンセン指数は昨日まで連日で年初来安値を更新していただけに、値ごろ感も着目されている。もっとも、上値は限定的。中国本土発の新規材料に乏しく、積極的な売買も手控えられている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、ビールメーカー大手の百威亜太HD(1876/HK)が5.4%高、豚肉生産で世界トップの万洲国際(288/HK)が3.3%高、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が2.4%高と上げが目立った。JPモルガン・チェース(JPM)は最新リポートで、中秋節・国慶節連休(9月29日〜10月6日)の中国消費財市場は全体として堅調と言えないものの、ビールや食品などが他の消費財を上回るとの見通しを示している。 セクター別では、新興EV(電気自動車)関連が高い。浙江零ホウ科技(9863/HK)が8.3%、小鵬汽車(9868/HK)が4.8%、蔚来集団(9866/HK)が2.8%、理想汽車(2015/HK)が1.6%ずつ上昇した。「中国連休中に各地で開催されているモーターショーでは、新興EVメーカーのモデルに注目が集まっている」と伝わったことも刺激材料となっている。 中国不動産セクターの一角も物色される。融創中国HD(1918/HK)が6.3%高、合景泰富集団HD(1813/HK)と広州富力地産(2777/HK)がそろって3.4%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.1%高で引けた。民営デベロッパーの融創中国については、「香港高等法院(高等裁判所に相当)は5日、融創中国のオフショア債務再編案を承認した」と香港メディアが報じたことも買い安心感につながっている。 半面、通信ネットワーク関連銘柄はさえない。通信インフラ工事大手の中国通信服務(552/HK)と光ファイバー・ケーブル製造の長飛光繊光纜(6869/HK)がそろって1.5%、基地局運営の中国鉄塔(788/HK)が1.4%、通信機器・設備メーカーの中興通訊(763/HK)が1.3%ずつ下落した。 一方、中国本土市場は中秋節・国慶節の大型連休により、10月6日まで休場となっている。 亜州リサーチ(株) 《CS》