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17日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で5日ぶり反発、ハイテク株に買い

2023/8/17 18:21 FISCO
*18:21JST 17日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で5日ぶり反発、ハイテク株に買い 17日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比13.61ポイント(0.43%)高の3163.74ポイントと5日ぶりに反発した。 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。中国の国営メディアは16日、「2023年の経済目標を達成するため、国務院(内閣に相当)は政策調整を強化する」などと報道した。来週21日に発表される最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」については、銀行貸出の指標となる1年物と住宅ローン金利の指標となる5年物がそれぞれ引き下げられると見込まれている。また、当局が先ごろ、「資本市場の活性化」に言及したことも改めて注目された。中国中央電視台(CCTV)傘下のニュースサイト「央広網」は17日、アナリストらの見解として、「株式取引にかかる印紙税を調整する必要性と余地がある」と伝えている。 もっとも、上値を買い進む動きはみられない。中国の景気懸念がくすぶっているほか、人民元安の進行も不安材料となった。17日の外国為替市場では、対米ドルの人民元が昨年10月以来の安値水準で推移している。指数は安く推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。スマートシティ関連の雲賽智聯(600602/SH)がストップ(10.0%)高、電子機器メーカーの成都旭光電子(600353/SH)が3.8%高、半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が3.4%高、電子機器メーカーの国睿科技(600562/SH)が2.5%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が2.1%高で引けた。 軍事関連株も急伸。弾薬・ロケットの長城軍工(601606/SH)がストップ(10.0%)高、航空機開発・製造・販売の中航瀋飛(600760/SH)が5.5%、航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)が4.5%、衛星・ロケット用システムの航天時代電子(600879/SH)が3.4%ずつ上昇した。消費関連株、インフラ関連株、素材株、エネルギー株、運輸株、医薬品株なども買われている。 半面、金融株はさえない。中国銀行(601988/SH)が1.1%、中国工商銀行(601398/SH)が0.9%、中国人寿保険(601628/SH)が2.1%、中国平安保険(601318/SH)が0.9%、太平洋証券(601099/SH)が3.4%、国聯証券(601456/SH)が1.8%ずつ下落した。このほか、不動産株も売られている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.02ポイント(0.01%)高の263.54ポイント、深センB株指数が1.59ポイント(0.14%)安の1167.00ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《AK》