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14日の香港市場概況:ハンセン1.6%安で続落、不動産と自動車に売り

2023/8/14 18:00 FISCO
*18:00JST 14日の香港市場概況:ハンセン1.6%安で続落、不動産と自動車に売り 週明け14日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比301.64ポイント(1.58%)安の18773.55ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も116.79ポイント(1.79%)安の6423.84ポイントとそろって続落した(ハンセン指数は3週ぶりの安値水準)。売買代金は1041億4670万香港ドルとなっている(11日は965億7920万香港ドル)。 米金利高が嫌気される流れ。11日の米債券市場では、年内の追加利上げ観測が強まり、米長期債利回りが大幅上昇した。人民元安も警戒。14日の外国為替市場では、対米ドルの人民元安が進み、一時、昨年11月以来の水準に低迷している。また、不動産デベロッパーの債務問題や、自動車販売の「価格競争」再発、米中関係の悪化なども不安材料だ。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄は、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が18.4%安と下げが目立つ(2009年3月以来、およそ14年半ぶり安値)。同社は13日、近く債権者会議を開く予定のため、オンショア社債11本の取引を14日付で停止すると報告した。取引再開のスケジュールは改めて決定する。同業のデベロッパーや管理サービスの銘柄も軒並み売られた。 電気自動車(EV)を中心に自動車セクターも急落。浙江零ホウ科技(9863/HK)が6.3%安、比亜迪(1211/HK)が6.2%安、蔚来集団(9866/HK)が3.2%安、小鵬汽車(9868/HK)が3.0%安で引けた。各社がそろって値下げに踏み切る中、価格競争の激化が警戒されている。米EV大手のテスラ(TSLA/NASDAQ)は、中国で再び値下げに踏み切った。 中国の銀行・保険セクターも安い。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が3.1%、招商銀行(3968/HK)が2.9%、中国工商銀行(1398/HK)が2.0%、中国平安保険(2318/HK)が3.1%、中国人寿保険(2628/HK)が2.8%ずつ下落した。 半面、医薬品セクターの一角は物色される。永泰生物製薬(6978/HK)が4.0%、百済神州(6160/HK)が2.8%、中国医療集団(8225/HK)が2.1%、石薬集団(1093/HK)が1.2%ずつ上昇した。 一方、本土市場も続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.34%安の3178.43ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。消費関連株、銀行・保険株、ハイテク株、素材株なども売られた。半面、通信株は高い。インフラ建設株、医薬品株、公益株、メディア・娯楽株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》