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8日の香港市場概況:ハンセン1.8%安で続落、碧桂園14%下落

2023/8/8 18:00 FISCO
*18:00JST 8日の香港市場概況:ハンセン1.8%安で続落、碧桂園14%下落 8日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比353.75ポイント(1.81%)安の19184.17ポイントと続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が146.56ポイント(2.18%)安の6587.75ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は1046億1980万香港ドルに拡大している(7日は789億7930万香港ドル)。 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。人民元安の進行や、地方政府の債務問題が懸念材料として意識された。中国人民銀行(中央銀行)は8日、人民元レートの対米ドル基準値を3営業日ぶりに元安方向で設定。外国為替市場では人民元安・米ドル高が進み、約3週ぶりの元安水準で推移している。債務問題を巡っては、「中国の地方政府傘下で、インフラ建設などの資金調達を担う投資会社、地方融資プラットフォーム(LGFV)の資金繰りが一段と悪化しているもよう」などと報じられた。取引時間中に公表された7月の貿易統計に関しては、輸出と輸入が事前予想を超えてそろって落ち込んでいる。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、管理サービスやデベロッパーなど本土不動産の下げが目立つ。碧桂園HD(2007/HK)が14.4%安、碧桂園服務HD(6098/HK)が9.7%安、龍湖集団HD(960/HK)が4.9%安で引けた。不動産業界を巡る債務問題が再燃している。上記した碧桂園は8日、今月6日に期日を迎えた米ドル建て社債2本について、利払いを実施できなかったことを明らかにした。 自動車セクターも安い。蔚来集団(9866/HK)が5.1%、小鵬汽車(9868/HK)が4.0%、比亜迪(1211/HK)が3.9%、理想汽車(2015/HK)が3.7%ずつ下落した。「価格競争」の再発を警戒。証券専門紙は8日、中国で値下げや割引キャンペーンの実施を発表する自動車メーカーが8月に入り増えていると報じた。 食品飲料や酒造、スポーツ用品の消費セクターもさえない。日清食品(1475/HK)が4.1%安、康師傅HD(322/HK)が3.0%安、中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.9%安、農夫山泉(9633/HK)が2.2%安、華潤ビールHD(291/HK)が4.1%安、百威亜太HD(1876/HK)が2.2%安、李寧(2331/HK)が3.4%安、特歩国際HD(1368/HK)が2.8%安で取引を終えた。 「ネット」銘柄も売られる。動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が4.6%安、インターネット検索の百度集団(9888/HK)が3.9%安、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が3.2%安と値を下げた。 一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.25%安の3260.62ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。証券株、ハイテク株、公益株、銀行・保険株、自動車株、インフラ関連株、軍事関連株なども売られた。半面、医薬品株は高い。エネルギー株、素材株、メディア・娯楽株、空運株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》