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8日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で続伸、テック指数は0.7%下落

2023/6/8 18:00 FISCO
*18:00JST 8日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で続伸、テック指数は0.7%下落 8日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比47.18ポイント(0.25%)高の19299.18ポイントと続伸する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は1.13ポイント(0.02%)安の6540.03ポイントと5日ぶりに小反落した。売買代金は844億9800万香港ドルと薄商いが続いている(7日は867億2450万香港ドル)。 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。不動産支援策の強化や貸出金利引き下げを通じ、当局は景気を下支えする構えだ。国務院研究発展センター傘下の中国経済時報は6日、中央・地方政府による不動産支援の動きが6月から加速するとの見通しを伝えている。また、中国の大手銀が8日、人民元建て預金金利を一斉に引き下げた。銀行の資金調達コストは低下し、最終的には貸出金利の引き下げにもつながる可能がある。一部外電はこれより先、中国当局が大型商業銀行に対し、預金金利の引き下げを再び要請したもよう――などと報じていた。ただ、上値は重い。米長期金利の上昇などが嫌気され、ハンセン指数も安く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、デベロッパーや管理サービスなど本土不動産の上げが目立つ。碧桂園HD(2007/HK)が10.2%高、龍湖集団HD(960/HK)が4.8%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が4.3%高で引けた。そのほか、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が5.1%高。同社が公表した1〜3月期決算は、純損益が黒字に転換した。需要回復で売り上げが倍増している。 中国銀行セクターもしっかり。中国農業銀行(1288/HK)が2.3%、中信銀行(998/HK)が1.9%、交通銀行(3328/HK)と招商銀行(3968/HK)がそろって1.1%ずつ上昇した。 海運セクターも物色される。東方海外(316/HK)が5.0%高、中遠海運HD(1919/HK)が3.6%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が3.1%高、海豊国際HD(1308/HK)が1.0%高で取引を終えた。 半面、「ニューエコノミー」関連銘柄は総じてさえない。ハンセン科技(テック)指数は0.7%安と反落している。個別では、企業向けソフトウエア開発大手の金蝶国際軟件集団(268/HK)が3.8%安、電子書籍ストアの閲文集団(772/HK)が3.0%安、電子製品受託製造サービス(EMS)大手の比亜迪電子(285/HK)が2.9%安と下げが目立った。 自動車セクターも安い。小鵬汽車(9868/HK)が2.8%、比亜迪(1211/HK)が2.0%、吉利汽車HD(175/HK)と長城汽車(2333/HK)がそろって1.5%ずつ下落した。 一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.49%高の3213.59ポイントで取引を終了した。銀行株が相場をけん引する。不動産株、エネルギー株、素材株、運輸株、公益株、保険・証券株、インフラ建設関連株、食品・酒造株なども買われた。半面、ITハイテク株は安い。医薬品株、自動車株、軍事関連株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》