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7日の香港市場概況:ハンセン0.8%高で反発、テック指数は2.3%上昇

2023/6/7 18:00 FISCO
*18:00JST 7日の香港市場概況:ハンセン0.8%高で反発、テック指数は2.3%上昇 7日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比152.72ポイント(0.80%)高の19252.00ポイントと反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が61.52ポイント(0.95%)高の6541.16ポイントと4日続伸した。売買代金は867億2450万香港ドルと薄商いが続いている(6日は1024億8890万香港ドル)。 米ハイテク株高が好感される流れ。米長期金利の低下などを手がかりに、昨夜の米株市場ではナスダック指数が反発し、年初来高値を再び更新した。中国経済対策の期待感も持続。外電が6日午後報じたところによれば、中国当局は大手商業銀行に対し、預金金利の一段の引き下げを促したもようだ。少なくとも今年に入り2回目の要請となる。今週に入り、複数の大手銀が米ドル建て預金金利を引き下げた――などとも伝わった。そのほか、国務院研究発展センター傘下のメディア「中国経済時報」は6日、中央および地方政府による不動産支援の動きが6月から加速する見通しと報道している。他方、取引時間中に公表された5月中国貿易統計はまちまちの内容。人民元建て輸入は前月の0.8%減から2.3%増に改善したが、輸出は前月の16.8%増から一転して0.8%減少した。(亜州リサーチ編集部) 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は2.3%高と他の指数をアウトパフォームした。個別では、半導体ファウンドリー中国大手の華虹半導体(1347/HK)が5.5%高、電子書籍ストアの閲文集団(772/HK)が4.3%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.2%高と上げが目立っている。 マカオのカジノ関連も高い。美高梅中国HD(2282/HK)が6.0%、新濠国際発展(200/HK)が3.4%、永利澳門(1128/HK)が3.1%、銀河娯楽集団(27/HK)が2.6%ずつ上昇した。 デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターもしっかり。合景泰富地産HD(1813/HK)が6.5%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.0%高、融創中国HD(1918/HK)が2.0%高、融創服務HD(1516/HK)が2.2%高、保利物業発展(6049/HK)が1.8%高で引けた。 有料道路など交通インフラ関連も物色される。江蘇寧滬高速公路(177/HK)が3.2%高、越秀交通基建(1052/HK)が3.1%高、深セン高速公路集団(548/HK)が3.0%高、安徽皖通高速公路(995/HK)が2.6%高と値を上げた。 一方、本土市場は小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.08%高の3197.76ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。金融株、メディア・娯楽株、物流・交通インフラ株なども買われた。半面、酒造株は安い。自動車株、エネルギー株、素材株、医薬品株、公益株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》