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23日の中国本土市場概況:上海総合は1.5%安で反落、金融株が下げ主導

2023/5/23 16:52 FISCO
*16:52JST 23日の中国本土市場概況:上海総合は1.5%安で反落、金融株が下げ主導 23日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比50.23ポイント(1.52%)安の3246.24ポイントと反落した。 中国経済の回復遅れが警戒される流れ。中国の感染症対策の第一人者で、中国工程院の院士である鐘南山氏は22日、広東省広州市で開かれたフォーラムで、4月末に始まった中国の新型コロナウイルスに言及し、「今年の感染第2波は6月末にピークを迎える」との見方を示した。経済活動が再び萎縮すると不安視されている。米中対立の警戒感がくすぶっていることや、再び人民元安が進行していることも重し。中国経済対策の期待感などで、朝方は買われる場面がみられたものの、指数は徐々に下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部) 金融株が下げを主導する。中国銀行(601988/SH)が3.1%安、中国農業銀行(601288/SH)が3.0%安、中国工商銀行(601398/SH)が2.8%安、中国人寿保険(601628/SH)が4.1%安、中国平安保険(601318/SH)が3.0%安で引けた。 ハイテク株も安い。スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が2.9%、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が2.7%、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が2.4%、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が1.6%ずつ下落した。公益株、インフラ関連株、素材株、消費関連株、不動産株、運輸株なども売られた。 半面、医薬品株は高い。通化東宝薬業(600867/SH)が3.6%、河南太龍薬業(600222/SH)が2.2%、華潤双鶴薬業(600062/SH)が2.1%、上海復星医薬集団(600196/SH)が2.0%ずつ上昇した。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.94ポイント(0.67%)安の287.18ポイント、深センB株指数が8.76ポイント(0.75%)安の1163.27ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》