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19日の香港市場概況:ハンセン1.4%安で反落、アリババなどテック株主導

2023/5/19 18:00 FISCO
*18:00JST 19日の香港市場概況:ハンセン1.4%安で反落、アリババなどテック株主導 19日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比276.68ポイント(1.40%)安の19450.57ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が121.64ポイント(1.81%)安の6593.92ポイントとそろって反落した。売買代金は952億3600万香港ドルと低水準が続いている(18日は986億2490万香港ドル)。 米国の利上げ長期化を警戒。米経済の底堅さを示す経済指標や米連邦準備理事会(FRB)高官の発言を受け、金融引き締めの長期化観測が広がっている。内部面では、人民元安の進行が弱気材料。また、米中関係の行方を見極めたいとの思惑も強い。19日開幕した主要7カ国首脳会議(G7サミット)では中国を念頭に「経済安保声明」が採択される見込みだが、一方で来週には米中の経済閣僚が会談を予定。関係改善への糸口となるか注目を集めている。(亜州リサーチ編集部) 人民元相場に関しては、19日はオンショア(CNY)、オフショア(CNH)相場でともに1米ドル=7人民元台で推移した。2022年12月以来の元安水準となる。 大型テック株に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は2.4%安と他の指数をアンダーパフォームした。個別では、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が6.0%安と急落。同社が昨日引け後に発表した2023年1〜3月期決算では、売上高の伸びが引き続き1ケタ台にとどまり、市場予想を下回った。 このほか、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が4.7%安、百度集団(バイドゥ:9888/HK)が4.5%安、美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.7%安で取引を終了。足元ではテック株の決算発表が続き、来週25日には美団が1〜3月期決算の発表を予定している。 半面、中国の消費セクターが堅調。ビールの百威亜太HD(バドワイザー・ブリューイング・カンパニーAPAC:1876/HK)が2.0%高、華潤ビールHD(291/HK)が1.5%高、ミネラルウォーターの農夫山泉(ノンフー・スプリング:9633/HK)が1.6%高、家電の海爾智家(ハイアール・スマート・ホーム:6690/HK)が0.9%高で引けた。うちビール関連については、中国で4月生産量の伸びが加速。気温の上昇を受け、今後の需要拡大に期待が高まっている。 一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.42%安の3283.54ポイントで取引を終了した。石油株が安い。金融株、非鉄株も売られた。半面、消費関連が総じて堅調。家電、医薬品、酒造、食品などが買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》