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18日の香港市場概況:ハンセン0.9%高で反発、中国の金融に買い

2023/5/18 18:00 FISCO
*18:00JST 18日の香港市場概況:ハンセン0.9%高で反発、中国の金融に買い 18日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比166.68ポイント(0.85%)高の19727.25ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が78.90ポイント(1.19%)高の6715.56ポイントとそろって反発した。売買代金は986億2490万香港ドルと低水準が続いている(17日は1016億450万香港ドル)。 米株高が好感される流れ。昨夜の米市場では、債務上限問題を巡る与野党の合意期待が高まる中、主要株価指数はそろって反発した。中国経済対策に対する期待感も改めて意識される。4月の中国経済指標は、多くが景気持ち直しの鈍化を示す内容だっただけに、景気腰折れを回避するため、当局は金融緩和を含む追加の経済対策を打ち出すとの見方が根強い状態だ。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中国自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が4.2%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)と石油・化学大手の中国石油化工(386/HK)がそろって3.6%高と上げが目立った。 セクター別では、中国の金融が高い。上記した人寿保険のほか、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.8%、中国平安保険(2318/HK)が2.2%、中信銀行(998/HK)が2.4%、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が2.0%、中国工商銀行(1398/HK)が1.8%ずつ上昇した。 半導体セクターもしっかり。華虹半導体(1347/HK)が7.2%高、ASMPT(522/HK)が4.6%高、中芯国際集成電路製造(981/HK)が2.9%高、晶門半導体(2878/HK)が2.2%高で引けた。華虹半導体については、本土上場計画の進展もプラス。同社は17日引け後、上海のハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」に重複上場する計画について、上海証券取引所の上場審査通過を報告した。 半面、医薬品セクターはさえない。緑葉製薬集団(2186/HK)が4.1%安、康希諾生物(6185/HK)が3.7%安、薬明生物技術(2269/HK)が2.8%安、中国神威薬業集団(2877/HK)が1.3%安で取引を終えた。 中国不動産セクターも安い。合景泰富集団HD(1813/HK)が8.1%、龍湖地産(960/HK)が4.0%、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.7%、中国金茂HD(817/HK)が2.2%ずつ下落した。 他の個別株動向では、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(700/HK)が0.9%安。同社が昨日引け後に公表した1〜3月期決算は、売上高の伸びが前四半期から加速し、市場予想を上回ったが、増益率は予想に届かなかった。 一方、本土市場は3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.40%高の3297.32ポイントで取引を終了した。金融株が相場をけん引する。エネルギー株、メディア・娯楽株、ハイテク株の一角なども買われた。半面、医薬品株は安い。消費関連株、素材株、不動産株なども買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》