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21日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で3日ぶり反発、旅行と外食に買い
2022/12/21 18:00
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*18:00JST 21日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で3日ぶり反発、旅行と外食に買い 21日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比65.69ポイント(0.34%)高の19160.49ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が27.89ポイント(0.43%)高の6500.18ポイントと3日ぶりにそろって反発した。売買代金は692億8610万香港ドルに一段と細っている(20日は962億5790万香港ドル)。 自律反発狙いの買いが先行する流れ。指数はこのところの下落が急ピッチだっただけに、値ごろ感が意識された。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給もプラス。人民銀は21日、リバースレポを通じ満期分との差引で1580億人民元を市中供給した。前日も差引1440億人民元供給している。ただ、上値は限定的。新型コロナウイルスの新規感染が中国で急増する中、足もとの経済活動停滞が不安視された。世界銀行は20日発表したリポートで、中国の2022年の国内総生産(GDP)成長率予想を2.7%と予測。9月時点の予測値(2.8%)から0.1ポイント引き下げている。新型コロナウイルスの感染拡大、防疫措置の見直しなどの面で不確実性が残るほか、不動産業界の直面する圧力がマクロ経済や金融システムに影響を及ぼす恐れがあると指摘した。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申州国際集団HD(2313/HK)が6.7%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が4.0%高、家電メーカー中国大手の海爾智家(6690/HK)が2.9%高と上げが目立った。申州国際集団については、大手ブローカーの強気見通しも追い風。華泰証券(HTSC:6886/HK)は最新リポートで、来年第1四半期(1〜3月)から顧客の在庫状況が徐々に改善していくとの見方を示した。 セクター別では、航空など旅行関連が高い。中国国際航空(753/HK)が2.2%、中国南方航空(1055/HK)が2.1%、同程旅行HD(780/HK)が2.7%、携程集団(9961/HK)が2.6%ずつ上昇した。業績回復の期待が高まる。中国政府は入境隔離政策を来年1月3日付で緩和する見通し——などと伝わった。 レストランチェーンなど外食関連もしっかり。上記した海底撈のほか、奈雪的茶HD(2150/HK)が2.7%高、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が2.6%高、海倫司国際HD(9869/HK)が1.5%高で引けた。 半面、太陽光発電の関連銘柄はさえない。新特能源(1799/HK)が3.9%、陽光能源HD(757/HK)が1.8%、信義光能HD(968/HK)が1.6%、莱特玻璃集団(6865/HK)が1.3%ずつ下落した。 一方、本土市場は小幅ながら5日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%安の3068.41ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。自動車株、インフラ関連株、素材株、エネルギー株、不動産株、医薬品株なども売られた。半面、銀行・保険株は高い。食品・酒造株、メディア・娯楽関連株、空運株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》
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