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20日の香港市場概況:ハンセン1.3%安で続落、中国不動産セクターに売り

2022/12/20 18:00 FISCO
*18:00JST 20日の香港市場概況:ハンセン1.3%安で続落、中国不動産セクターに売り 20日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比258.01ポイント(1.33%)安の19094.80ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が132.33ポイント(2.00%)安の6472.29ポイントとそろって続落した。ハンセン指数は約2週ぶりの安値水準に達している。売買代金は962億5790万香港ドルと低水準が続いた(19日は1006億6500万香港ドル)。 世界的な景気懸念が重しとなる流れ。米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)などは金融引き締めを長期化するとの見方が根強く、金利高が景気を冷やすと不安視されている。中国国内では新型コロナウイルス感染拡大がネガティブ。ワールド・エコノミクスが19日発表した最新調査によると、今年12月の中国企業信頼感(business confidence)は、調査開始の2013年1月以降で最低水準に落ち込んだ。新型コロナ防疫措置の緩和で感染が急拡大し、経済活動にネガティブな影響が及ぶと分析されている。中国人民銀行(中央銀行)が朝方公表した銀行貸出指標となる12月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」は、予想通り1年物(前月は3.65%)と5年物(同4.30%)がそろって前月(11月)と同水準に続き据え置かれた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の下げが目立つ。碧桂園HD(2007/HK)が8.8%安、碧桂園服務HD(6098/HK)が7.8%安、龍湖集団HD(960/HK)が6.6%安で引けた。住宅ローン金利の低下期待が後退。市場の一部では、住宅ローン金利の指標となるLPR5年物の引き下げ観測が浮上していた。 新興EV(電気自動車)関連も安い。浙江零ホウ科技(9863/HK)が9.4%、小鵬汽車(9868/HK)が6.9%、蔚来集団(9866/HK)が5.0%、理想汽車(2015/HK)が4.1%ずつ下落した。 セメントや鉄鋼、非鉄など景気動向に敏感な素材セクターもさえない。中国西部水泥(2233/HK)が2.1%安、安徽海螺水泥(914/HK)が2.0%安、重慶鋼鉄(1053/HK)が2.4%安、中国東方集団HD(581/HK)が2.1%安、中国宏橋集団(1378/HK)が2.7%安、江西銅業(358/HK)が2.6%安で取引を終えた。 一方、本土市場は4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.07%安の3073.77ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。消費関連株、金融株、医薬品株、素材株、インフラ関連株、運輸株、公益株、ハイテク株、エネルギー株なども売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》