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28日の香港市場概況:ハンセン0.9%高で4日続伸、「アフターコロナ」銘柄に買い

2022/6/28 18:11 FISCO
*18:11JST 28日の香港市場概況:ハンセン0.9%高で4日続伸、「アフターコロナ」銘柄に買い 28日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比189.45ポイント(0.85%)高の22418.97ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が76.82ポイント(0.98%)高の7893.76ポイントとそろって4日続伸した。売買代金は1759億2800万香港ドルに縮小している(27日は2000億890万香港ドル)。 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。新型コロナウイルスの感染拡大で経済成長が鈍化する中、地方政府による債券発行が加速している。中でも専項債(公益事業向け資金調達を行う特別地方債)の発行額は、半年にあたる6月末時点で2022年発行枠の99%を消化する見通しだ。また、中国人民銀行(中央銀行)は資金供給を継続。人民銀は28日、リバースレポを通じ満期分との差引で1000億人民元を市中供給した。連日で資金供給を拡大させている。社会活動の早期正常化も安心材料となっている。中国衛生健康委員会は28日、新型コロナウイルスの水際対策を緩和すると公表。また、上海ディズニーリゾートは同日、今月30日付でテーマパーク部分(ディズニーランド)の営業を再開すると発表した。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が11.7%高、同じくカジノの銀河娯楽集団(27/HK)が7.9%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が7.4%高と上げが目立った。 上記のほかにも、レストランチェーンや酒造、旅行など「アフターコロナ」関連の銘柄群が物色される。九毛九国際HD(9922/HK)が8.4%高、百勝中国HD(9987/HK)が5.7%高、百威亜太HD(1876/HK)が4.2%高、華潤ビールHD(291/HK)が3.4%高、中国国際航空(753/HK)が10.1%高、国泰航空(293/HK)が6.4%高、携程集団(9961/HK)が16.5%高、同程旅行HD(780/HK)が3.5%高で引けた。 食品飲料や家電、スポーツ用品など消費関連セクターも高い。中国旺旺HD(151/HK)が3.5%、統一企業中国HD(220/HK)が1.6%、海信家電集団(921/HK)が5.5%、創維集団(751/HK)が3.4%、李寧(2331/HK)が2.6%、安踏体育用品(2020/HK)が2.1%ずつ上昇した。米菓・飲料メーカーの中国旺旺については、昼に報告した通期決算の増益も支援材料となっている。 石炭・石油セクターはしっかり。中国中煤能源(1898/HK)が4.1%高、エン鉱能源集団(1171/HK)が3.3%高、中国神華能源(1088/HK)が2.7%高、中国海洋石油(883/HK)が3.6%高、中国石油天然気(857/HK)が2.4%高で取引を終えた。 半面、医薬品セクターはさえない。康希諾生物(6185/HK)が2.6%安、百済神州(6160/HK)が2.5%安、薬明生物技術(2269/HK)が2.1%安、上海復星医薬集団(2196/HK)が2.0%安と値を下げた。 他の個別株動向では、インターネットサービス中国大手の騰訊HD(700/HK)が3.3%安。同社に関しては、筆頭株主グループが3年間のロックアップ(売却制限)合意に反して売却方針を表明したことが引き続き売り材料。アナリストらの間では、今回の保有株売却が小規模なものにとどまり、影響は軽微との見方が示されているものの、投資家の懸念は払しょくされていない。 一方、本土市場は4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.89%高の3409.21ポイントで取引を終了した。自動車株が高い。ハイテク株、旅行関連株、発電・設備株、エネルギー株、食品・小売株、素材株、軍事関連株、銀行・証券株なども買われた。半面、不動産株の一角は安い。医薬品株、保険株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》