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16日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で続伸、中国不動産セクターに買い

2022/5/16 18:00 FISCO
*18:00JST 16日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で続伸、中国不動産セクターに買い 週明け16日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比51.44ポイント(0.26%)高の19950.21ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が19.28ポイント(0.28%)高の6826.31ポイントとそろって続伸した。売買代金は930億1530万香港ドルにやや縮小している(13日は1166億4820万香港ドル)。 経済活動正常化の期待が相場を支える流れ。上海市の副市長は16日の記者会見で、ロックダウン(都市封鎖)を6月にも解除したいと語った。すでに16日からは、商業施設や学校などの再開が段階的に始まっている。中国の経済対策も好材料。金融当局は15日、1軒目住宅ローン金利の下限引き下げを発表している。新築マンション販売のテコ入れを図る構えだ。中国経済統計の下振れを嫌気し、指数はマイナス圏に沈んだものの、後場途中から再びプラスに転じた。取引時間中に公表された4月の経済統計では、鉱工業生産がマイナス成長に転落し、小売売上高はマイナス幅が大幅に拡大している。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、デベロッパーや管理サービスなど中国不動産の上げが目立つ。碧桂園HD(2007/HK)が10.4%高、龍湖集団HD(960/HK)が4.8%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が5.2%高で引けた。 外食やカジノ、旅行代理店など「アフターコロナ」関連も高い。海底撈国際HD(6862/HK)が6.6%、九毛九国際HD(9922/HK)が3.1%、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が4.9%、新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が3.4%、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が4.0%、同程旅行HD(トンチェン・トラベル・ホールディングス:780/HK)が1.9%ずつ上昇した。経済活動正常化の期待に加え、マカオのカジノ関連には政策の追い風も吹いている。今月14日に立法会(議会)に提出された「娯楽場幸運博彩経営法」(通称:カジノ法)改正案の最新版について、カジノ事業者の税負担軽減につながる新規定が盛り込まれていることが判明した。 農業関連セクターも物色される。アグリビジネスの超大現代農業(682/HK)が4.9%高、窒素系肥料メーカーの中海石油化学(3983/HK)が4.6%高、農機メーカー中国大手の第一トラクター(ファースト・トラクター:38/HK)が3.1%高、肥料販売中国最大手の中化化肥HD(サイノフェルト:297/HK)が2.4%高と値を上げた。農産品価格の高騰が思惑を呼んでいる。インドが小麦の輸出制限を発表し、シカゴの先物相場はストップ高した。世界有数の農業生産国、ウクライナで戦争状態が継続する中、世界的な需給ひっ迫が警戒されている。 半面、中国の保険・証券セクターはさえない。中国人寿保険(2628/HK)が1.3%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.1%安、広発証券(1776/HK)が3.1%安、中信証券(6030/HK)が2.1%安で取引を終えた。生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険に関しては、1-4月期の収入保険料が前年同期比で2.7%減少したことも売り材料視されている。 中国自動車がセクターの一角も安い。広州汽車集団(2238/HK)が2.1%、吉利汽車HD(175/HK)が1.7%、理想汽車(リ・オート:2015/HK)が1.6%、五菱汽車集団HD(305/HK)が1.0%ずつ下落した。 一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.34%安の3073.75ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。医薬品株、ハイテク株、公益株、金融株、海運株なども売られた。半面、不動産株は高い。エネルギー株、空運株、メディア関連株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》