マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/24 20:31:32
15,105,384
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

18日の香港市場概況:ハンセン0.4%安で3日ぶり反落、テック指数は1.9%下落

2022/3/18 18:00 FISCO
*18:00JST 18日の香港市場概況:ハンセン0.4%安で3日ぶり反落、テック指数は1.9%下落 18日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比88.83ポイント(0.41%)安の21412.40ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が41.15ポイント(0.56%)安の7366.42ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は2366億8430万香港ドルにやや縮小している(17日は3009億5860万香港ドル)。 売り圧力が意識される流れ。指数はこのところ上昇ピッチが速く、ハンセン指数は2営業日で累計16.8%上昇していた。米国の対中圧力も警戒。ウクライナ情勢を巡り、米中首脳は18日(日本時間の今夜)に電話協議する。ブリンケン米国務長官は17日、「中国がロシアを支持する姿勢を見せた場合、その代償を支払わせるとバイデン大統領は述べるだろう」と語った。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国経済対策の期待感が根強い中、指数は後場の途中から急速に下げ幅を縮小した(一時、プラス圏で推移)。中国人民銀行(中央銀行)は17日、主導的な金融政策を実施し、新規融資の適度な増加を促す方針を明らかにしている。人民銀は週明け21日、銀行貸し出しの指標となる3月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する予定。市場の一部からは、利下げの観測も流れている。(亜州リサーチ編集部) 「ニューエコノミー」関連銘柄が反落。ハンセン科技(テック)指数は1.9%安と他の指数をアンダーパフォームした。個別では、動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK)が8.8%安、不動産開発業者向けソフトウエアの明源雲集団HD(909/HK)が8.1%安、電子書籍ストアの閲文集団(チャイナ・リテラチュア:772/HK)が5.9%安と下げが目立った。 管理サービスの中国不動産セクターも安い。雅生活智慧城市服務(3319/HK)が10.9%、融創服務HD(1516/HK)が7.0%、世茂服務HD(873/HK)が6.6%、碧桂園服務HD(6098/HK)が5.0%ずつ下落した。 天然ガス関連の銘柄も急落。港華智慧能源(タウンガス・スマート・エナジー:1083/HK)が11.3%安、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が3.7%安、華潤燃気HD(華潤ガス:1193/HK)が3.4%安、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が3.1%安で引けた。 スポーツ用品や酒造など消費セクターもさえない。李寧(2331/HK)が5.2%安、安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が3.5%安、華潤ビールHD(291/HK)が2.8%安、青島ビール(168/HK)が1.7%安と値を下げた。 半面、石油・石炭セクターは高い。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.4%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.9%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.6%、エン鉱能源集団(1171/HK)が5.4%、中国中煤能源(1898/HK)が3.2%ずつ上昇した。原油高が追い風。原油需給のひっ迫が改めて懸念され、昨夜のWTI原油先物は8.4%高と急反発した。 海運・港湾セクターも物色される。東方海外(316/HK)が4.3%高、中遠海運HD(1919/HK)が3.0%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が1.8%高、天津港発展HD(3382/HK)が1.7%高、招商局港口HD(144/HK)が1.2%高で取引を終えた。 一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.12%高の3251.07ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。金融株、石炭・石油株、公益株、医薬品株、素材株、運輸株、自動車株なども買われた。半面、ITハイテク株は安い。食品飲料株、エコ発電関連株、軍事関連株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》