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7日の香港市場概況:ハンセン3.9%安で大幅続落、科技指数4.4%下落で連日安値

2022/3/7 18:00 FISCO
*18:00JST 7日の香港市場概況:ハンセン3.9%安で大幅続落、科技指数4.4%下落で連日安値 週明け7日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比847.66ポイント(3.87%)安の21057.63ポイントと続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が274.28ポイント(3.57%)安の7412.59ポイントと4日続落した。ハンセン指数は約5年8カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。また、「ニューエコノミー」関連銘柄で構成されるハンセン科技指数は4.4%下落し、指数公表以来の安値を連日で更新した。売買代金は1775億9490万香港ドルにやや拡大している(4日は1647億7820万香港ドル)。 世界経済の先行き不安が強まる流れ。米欧がロシア産原油の輸入禁止を検討していると伝わり、時間外取引のWTI原油先物は7日朝方、一時、2008年9月以来となる1バレル130米ドル台に高騰した。インフレの深刻化は、個人消費の冷え込みや企業収益の悪化につながると危ぐされている。また、香港域内で新型コロナウイルス感染再拡大が止まらないなか、域内経済の落ち込みも警戒された。一方、中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)は先週スタート。李克強・首相が開幕式で読み上げた「政府活動報告」では、経済の安定成長を重視するスタンスが明示されたものの、現時点で好感する買いは限定されている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が11.3%安、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が10.8%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が9.2%安と下げが目立った。 セクター別では、旅行代理店や空運、カジノなどレジャー関連が安い。同程旅行HD(トンチェン・トラベル・ホールディングス:780/HK)が13.0%、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が9.7%、中国国際航空(753/HK)が8.9%、国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が8.4%、新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が8.2%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が7.3%ずつ下落した。 自動車セクターも急落。吉利汽車HD(175/HK)が7.8%安、長城汽車(2333/HK)が7.1%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.3%安、東風汽車集団(489/HK)が4.2%安で引けた。吉利汽車や長城汽車などはロシア市場開拓に力を入れてきた経緯もあり、同国経済の混乱が影響すると不安視された。 半面、石油や産金、非鉄の一角は高い。中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.4%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.3%、招金鉱業(1818/HK)が13.1%、霊宝黄金(3330/HK)が5.9%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が13.1%ずつ上昇した。市況高が追い風。上記したように原油相場は高騰し、金先物価格は節目2000米ドルを一時突破した。ロンドン金属取引所(LME)では、ニッケルが14年ぶりの高値を付けている。 一方、本土市場は4日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比2.17%安の3372.86ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。ITハイテク株、医薬品株、金融株、運輸株、インフラ関連株、素材株、公益株なども売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》