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7日の香港市場概況:ハンセン1.8%高で続伸、中国不動産セクターに買い

2022/1/7 18:00 FISCO
*18:00JST 7日の香港市場概況:ハンセン1.8%高で続伸、中国不動産セクターに買い 7日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比420.52ポイント(1.82%)高の23493.38ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が162.35ポイント(2.01%)高の8231.28ポイントとそろって続伸した。売買代金は1472億6630万香港ドルにやや拡大している(6日は1345億860万香港ドル)。 中国の不動産業支援スタンスが投資家心理を上向かせる流れ。デベロッパーに対する融資規制「三条紅線」(3本のレッドライン)について、中国政府は一定の緩和を認めたもよう——などと6日に報じられた。これにより、国有企業は経営難のデベロッパーからの資産買収が容易となる。また、李克強・首相は直近の経済座談会で、「大規模な法人税減税を実施し、第1四半期の経済成長を促す」と述べたことなども引き続き材料視された。(亜州リサーチ編集部) 中国不動産セクターが全体相場をけん引。中国海外発展(688/HK)が9.1%高、華潤置地(1109/HK)が7.3%高、万科企業(2202/HK)が7.2%高で引けた。中国海外発展は、2020年7月以来の高値水準を回復している。 インフラ建設関連も上げが目立つ。ゼネコンの中国鉄建(1186/HK)が4.4%高、建機の中聯重科(1157/HK)が3.7%高、セメントの中国建材(3323/HK)が7.0%高、鉄鋼の鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が6.7%高とそろって続伸した。 中国金融セクターもしっかり。招商銀行(3968/HK)が4.5%高、中国銀行(3988/HK)が2.4%高、中国平安保険(2318/HK)が5.3%高、中国人寿保険(2628/HK)が2.3%高で取引を終えた。 半面、火力や原子力、風力の発電セクターはさえない。華能国際電力(902/HK)が8.3%安、華潤電力HD(836/HK)が6.0%安、中国広核電力(CGNパワー:1816/HK)が4.3%安、龍源電力集団(916/HK)が3.7%安と値を下げた。 一方、本土市場は4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.18%安の3579.54ポイントで取引を終了した。ITハイテク株が安い。発電株、酒造株、医薬品株、自動車株、防衛関連株なども売られた。半面、不動産株は高い。インフラ建設関連株、金融株、運輸株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》