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5日の中国本土市場概況:上海総合1.0%安で反落、景気敏感株が下げ主導

2021/11/5 16:54 FISCO
*16:54JST 5日の中国本土市場概況:上海総合1.0%安で反落、景気敏感株が下げ主導 5日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比35.30ポイント(1.00%)安の3491.57ポイント(上海A株指数は1.00%安の3659.34ポイント)と反落した。 中国景気の先行き不安が改めて意識される流れ。新型コロナウイルス国内感染の再拡大を重視し、当局は行動規制を強化している。北京冬季オリンピックの開催まで100日を切った中国では、当局の「ゼロコロナ戦略」に変更の兆しはない。そうした中、UBSのエコノミストは最新リポートで、中国の10〜12月期GDP成長率が前年同期比で2.7%に減速するとの見通しを発表した。1〜3月期の18.3%、4〜6月期の7.9%、7〜9月期の4.9%からさらに鈍化することとなる。また、重要会議の開催も気がかり材料となった。北京市では来週8〜11日、中国共産党の第19期中央委員会第6回全体会議(6中全会)が開かれる予定。買い手控えムードも漂った。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、景気動向に敏感なエネルギーや素材が安い。中国石油天然気(601857/SH)が3.4%、中国神華能源(601088/SH)が3.2%、中国アルミ(601600/SH)が5.7%、宝山鋼鉄(600019/SH)が4.5%、万華化学集団(600309/SH)が2.6%、華新水泥(600801/SH)が2.5%ずつ下落した。 不動産株もさえない。格力地産(600185/SH)が4.8%安、保利地産(600048/SH)が3.0%安、上海世茂(600823/SH)が1.6%安で取引を終えた。住宅販売の落ち込みを背景に、デベロッパー各社が抱える債務の償還が懸念されている。このほか、公益株、半導体株、海運株、インフラ関連株なども売られた。 半面、自動車関連株の上げは目立つ。国内最大手の上海汽車集団(SAIC:600104/SH)がストップ高、商用車の金杯汽車(600609/SH)が3.5%高、部品メーカーの華域汽車系統(600741/SH)が2.3%高で引けた。上海汽車集団に関しては、新車販売の伸びが材料視されている。中でも、10月の営業実績では、新エネ車の販売が前年同月比で58%増加した。そのほか食品飲料株、医薬品株も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が5.29ポイント(1.93%)安の268.50ポイント、深センB株指数が9.33ポイント(0.80%)安の1154.37ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》