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概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は4日ぶりに反落、連日の上昇で足元では高値警戒感が強まる

2020/12/15 9:49 FISCO
*09:49JST 概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は4日ぶりに反落、連日の上昇で足元では高値警戒感が強まる 【ブラジル】ボベスパ指数 114611.12 -0.45% 14日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比516.88ポイント安(-0.45%)の114611.12で取引を終了した。115740.1から114431.00まで下落した。 買いが先行した後は前日の終値近辺で一進一退の展開を示した。弱い経済指標が圧迫材料となった。10月の経済活動指数は前年比でマイナス2.61%、前月のマイナス1.04%(改定値)と市場予想のマイナス2.00%を下回った。また、ボベスパ指数が今年2月以来の高値水準で推移しており、過熱感から利益確定売り圧力も高まった。一方、新型コロナウイルスワクチンの普及期待に伴う経済活動の正常化観測が引き続き指数をサポートした。 【ロシア】MICEX指数 3254.83 -0.66% 14日のロシア株式市場は4日ぶりに反落。主要指標のMOEX指数は前日比21.75ポイント安(-0.66%)の3254.83で取引を終了した。3314.20から3249.36まで下落した。 プラス圏で推移した後は終盤にマイナス圏に転落した。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢となった。また、原油価格の下落も資源セクターの圧迫材料となった。一方、指数の下値は限定的。経済指標の改善が指数を下支えした。7-9月期の国内総生産(GDP)は前年同期比でマイナス3.4%となり、前期と市場予想のマイナス3.6%を上回った。 【インド】SENSEX指数 46253.46 +0.34% 14日のインドSENSEX指数は続伸。前日比154.45ポイント高(+0.34%)の46253.46、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同44.30ポイント高(+0.33%)の13558.15で取引を終えた。 中盤はマイナス圏に転落する場面もあったが、その後は買い戻された。堅調な経済指標が支援材料。10月の鉱工業生産は前年同月比で3.6%増加し、前月の0.5%(改定値)と市場予想の1.1%を大幅に上回った。また、機関投資家らが相次いで2020年度のインドの成長予想を上方修正していることも好感された。ほかに、外国人投資家(FII)の買い継続が指数をサポートした。 【中国本土】上海総合指数 3369.12 +0.66% 週明け14日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比21.93ポイント高(+0.66%)の3369.12ポイントと反発した。 中国の経済政策に対する期待感が再び広がる流れ。2020年末を迎え、各地方政府は、経済発展の「14次5カ年計画(2021年-25年)」と2035年長期目標を相次ぎ発表している。中央政府が策定した第14次5カ年計画では、内需の掘り起こしが主要テーマだ。また、商務部の高峰・報道官が10日、消費の回復を促すため、年末から年始にかけて一連の消費促進策を展開すると予告したことも改めて材料視されている。ただ、全体としては上値が重い。中国ではあす15日、11月の小売売上高や鉱工業生産、1-11月の都市部固定資産投資などが発表される。内容を見極めたいとするムードも漂った。 《CS》