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19日の中国本土市場概況:上海総合1.0%安で7日続落、新型コロナ警戒続く

2020/3/19 16:52 FISCO
*16:52JST 19日の中国本土市場概況:上海総合1.0%安で7日続落、新型コロナ警戒続く 19日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比26.63ポイント(0.98%)安の2702.13ポイントと7日続落した(上海A株指数は0.98%安の2831.55ポイント)。約1年1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。 投資家のリスク回避スタンスが継続する流れ。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)により、欧州や米国では製造業の操業や店舗の営業停止、国境の閉鎖が相次ぐ状況だ。世界的なサプライチェーン寸断による経済活動の縮小懸念が依然としてくすぶっている。中国の成長率見通し引き下げが相次いでいることも不安材料。なかでもゴールドマン・サックス(GS)は、GDP成長率見通しを下方修正し、2020年1~3月期に前年同期比でマイナス9%まで悪化するとの見方を示した(従来予想はプラス2.5%)。GSは年間のGDP成長率についても、3%増に予測を下方修正。これは中国の文化大革命が終わった1976年以来の低成長となる。ただ、引けにかけて指数は下げ幅を縮小した(上海総合指数は一時3.0%安)。景気テコ入れのため、世界各国は積極的な財政刺激策を講じている。欧州中央銀行(ECB)は18日(日本時間19日)、総額で7500億ユーロ(約89兆円)に上る緊急の債券買い入れプログラムを開始すると発表した。 金融株が下げを主導する。招商銀行(600036/SH)が4.9%安、中国工商銀行(601398/SH)が2.4%安、中国人寿保険(601628/SH)が4.2%安で引けた。自動車株も安い。上海汽車集団(600104/SH)が5.4%下落した。このほか消費関連株、不動産株、医薬品株、資源・素材株、運輸株、インフラ関連株なども売られている。 半面、ハイテク株は高い。光ファイバーケーブル生産の烽火通信科技(600498/SH)が値幅制限いっぱいまで買われ、IC設計の上海書爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が4.0%上昇した。テレワーク関連株もしっかり。総合ネットサービス企業の鵬博士電信伝媒集団(600804/SH)が4.4%高、通信衛星・放送サービスの中国衛通(601698/SH)が2.1%高で取引を終えた。 一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が0.94ポイント(0.42%)安の220.01ポイント、深センB株指数が21.56ポイント(2.56%)安の819.71ポイントで終了した。 【亜州IR】 《FA》