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香港大引:ハンセン0.2%安で続落、中国本土株指数は0.4%上昇

2020/3/4 18:00 FISCO
*18:00JST 香港大引:ハンセン0.2%安で続落、中国本土株指数は0.4%上昇 4日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比62.75ポイント(0.24%)安の26222.07ポイントと続落する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は36.62ポイント(0.35%)高の10521.78ポイントと反発した。売買代金は1109億7500万香港ドルとなっている(3日は1164億9300万香港ドル)。 香港の金融株安が重し。米国の利下げに追随し、香港の中央銀行に相当する香港金融管理局(HKMA)は4日、政策金利を2.00→1.50%に引き下げた。域内各行の金利設定動向によっては、マイナスの影響があるとの懸念が浮上している。ハンセン指数構成の恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が4.0%安、中銀香港(2388/HK)が2.4%安、HSBC(5/HK)が2.3%安と値を下げた。指数に占める下落寄与度は合計73.8ポイントとなっている。 もっとも、下値は限定的。金融緩和の思惑が高まった。米連邦準備理事会(FRB)による緊急利下げを受け、中国も近く利下げを実施するとの観測が流れている。中国国営メディアの電子版では4日、利下げを示唆する社説を掲載した。中国の財政出動拡大も支え。1~2月に地方政府が発行した債券総額は、総額で1兆2230億人民元規模に達し、前年同期比で7割増加した。各種のインフラプロジェクトが進ちょくするとみられている。 金利動向に敏感な香港と本土の不動産関連セクターが高い。領展房地産投資信託基金(823/HK)が3.1%、新鴻基地産発展(16/HK)が1.7%、太古(A)(19/HK)が1.5%、華潤置地(1109/HK)が3.0%、碧桂園HD(2007/HK)と中国海外発展(688/HK)がそろって1.9%ずつ上昇した。 ゼネコンや建機のインフラ関連セクターもしっかり。中国鉄建(1186/HK)が2.6%高、中国中鉄(390/HK)が1.3%高、中国交通建設(1800/HK)が0.6%高、中国龍工HD(3339/HK)が1.8%高で引けた。 5世代(5G)ネットワーク関連銘柄も物色される。通信設備メーカーの京信通信系統HD(2342/HK)が6.7%高、基地局運営の中国鉄塔(788/HK)が2.6%高、光ファイバー・ケーブル製造の長飛光繊光纜(6869/HK)が2.3%高、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が1.4%高と値を上げた。京信通信は19年決算の黒字転換見通しを説明し、1億4000万香港ドル(約19億円)以上の純利益を計上する見込みと補足している。 他の個別株動向では、香港の電子商取引(Eコマース)大手、香港電視網絡(1137/HK)が4.6%高と続伸。自社オンライン通販サイト「HKTVmall」の総取引高について、今年2月に前年同期比で2.7倍に拡大したと報告している。 一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.63%高の3011.67ポイントで取引を終えた。ゼネコンや建材のインフラ関連株が高い。不動産株、食品飲料株、発電株、金融株、運輸株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。テレワーク関連株、医薬品株、自動車株の一角も売られてた。 【亜州IR】 《FA》