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概況からBRICsを知ろう ブラジル市場は4日ぶりに反落、リスク回避の売りが広がった

2020/1/22 9:28 FISCO
*09:28JST 概況からBRICsを知ろう ブラジル市場は4日ぶりに反落、リスク回避の売りが広がった 【ブラジル】ボベスパ指数 118861.63 +0.32% 21日のブラジル市場は4日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比383.34ポイント高(+0.32%)の118861.63で取引を終えた。117927.5から118861.6まで上昇した。 売りが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎は中国各地で広がっている。これに対する警戒感からアジア市場はほぼ全面安となったほか、米株式市場も下落。こうした状況を受け、ブラジル市場におけるリスク回避の売りが広がった。また、連日の上昇で足元では高値警戒感も強い。 【ロシア】MICEX指数 3209.22 -0.33% 21日のロシア株式市場は5日ぶりに反落。主要指標のMOEX指数は前日比10.70ポイント安(-0.33%)の3209.22で取引を終了した。3213.38から3185.65まで下落した。 終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅をやや縮小させた。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢。また、中国で発生した新型コロナウイルスの感染者の拡大などに伴うアジア市場の下落も圧迫材料となった。ほかに、原油価格の下落が資源セクターの売り材料となった。 【インド】SENSEX指数 41323.81 -0.49% 21日のインドSENSEX指数は続落。前日比205.10ポイント安(-0.49%)の41323.81、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同54.70ポイント安(-0.45%)の12169.85で取引を終えた。 終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅をやや拡大させた。この日のアジア市場がそろって軟調な展開を示していたことを受け、インド株にも売り圧力が高まった。また、中国の武漢市で新型コロナウイルス肺炎の感染拡大などを受け、航空や旅行関連銘柄に売りが広がった。 【中国本土】上海総合指数 3052.14 -1.41% 21日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比43.65ポイント安(-1.41%)の3052.14ポイントと3日ぶりに反落した。 大型連休を前に、リスク回避スタンスが強まる流れ。武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎は、中国各地に広がり、すでに複数の感染者が死亡した。当局による遺伝子検査で「ヒトからヒトへの感染」が確認されるなか、多数の医療従事者が感染したとも伝えられている。今週後半から始まる春節(旧正月)では市民が大移動するだけに、さらなる感染増も危ぐされた(本土市場は24-30日が休場)。 《CS》